「機会を設ける」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「機会を設ける」

「機会を設ける」「きかいをもうける」と読みます。

難しい漢字は使われていませんので、読み間違えることも少ない言葉ではないでしょうか。

この言葉は、一般的に、ビジネスでもカジュアルにもよく使われている表現だといえるでしょう。

「機会を設ける」の意味

「機会を設ける」「機会」には、「何かを実行するのに都合の良い時期」「チャンス」という意味があり、「絶好の機会です」「機会をうかがう」など、日常的によく使われている言葉です。

「設ける」には「事前に準備をする」「設置する」という意味があり、「機会を設ける」という言葉は、「何かを実行するのに丁度良い時期を用意する」といった意味合いになります。

「機会を設ける」の言葉の使い方

「機会を設ける」という言葉は、「会食の機会を設ける」や、「製品発表会の機会を設ける」「合コンの機会を設ける」など、様々なシチュエーションで使われている言葉で、「機会を作る」「セッティングする」という言葉で言い換えることもできるでしょう。

「機会を設ける」を使った例文・短文(解釈)

「機会を設ける」の意味と使い方を解説してきましたが、この項ではこの言葉を使った例文をご紹介します。

「機会を設ける」の例文1

「多くの方に新製品の良さが伝わるように、試食会の機会を設けることになりました」

食品の魅力は、言葉だけでは十分に伝わらないものです。

どんな素材を使って、どんなコンセプトで作られているか、どんな風味や食感なのか、どんな香りがするのか、など、長々と文章で伝えるよりも、実際に一口食べてもらう方が、よほど魅力は伝わるものです。

まさに百聞は一見に如かずで、店頭でサンプリングをしたり、売り場で試食できるようにしていたりするのは、そのためなのです。

「機会を設ける」の例文2

「視野を広げるために、異業種交流会の機会を設けましょう」

同業者としか接点がないと、考えが偏ってしまい、新しい発想ができなくなってきます。

異業種の人と交流することは、異世界の文化に触れるのと同じで、得るものは沢山あるものです。

これまで無駄が多かったことに気付かされたり、販路拡大のヒントが得られたり、新しい発想が浮かんできたり、世間とのズレに気付かされることもあるのです。

「機会を設ける」の例文3

「先日、駅でお会いしたあなたのお友達とは馬が合いそうです。 ぜひとも飲み会の機会を設けて下さい」

駅でちょっと立ち話をしただけでも、馬の合う人というのは、なんとなく分かるものです。

そういう人に出会ったら、もっとその人のことが知りたくなり、どんどん興味が湧いてきます。

飲み会など気兼ねなく話ができる機会があったら、すぐに意気投合して楽しい時間を過ごすことでしょう。

そして、ちゃんと話をするのは初めてのなずなのに、ずっと前から知り合いだったかのような不思議な感覚を味わうものです。

「機会を設ける」の例文4

「アンケート調査を実施して、消費者の意見を聞く機会を設けてみてはいかがでしょう」

商品をより良いものにするために、消費者の意見というのはとても重要で、良い意見だけでなく悪い意見も大切にしなくてはいけません。

作る側と使う側といったように、立場が違うことで、物に対する考え方に温度差が生じてしまうのです。

作り手がこだわったポイントが、消費者には全く気にも留められなかったり、作り手が気にしなかったポイントが、消費者にとっては重要だったりするのです。

そういった温度差をなくして、消費者のニーズに合った商品を生み出すために、懸賞付きのアンケートなどを実施するのです。