「歓喜に沸く」について
「歓喜に沸くは」歓喜という名詞に沸くという動詞を結びつけた言葉であり「かんきにわく」という読み方をします。
「歓喜に沸く」の意味とは
「歓喜」は、その文字通り喜びを表しています。
「喜」という漢字はもちろんのこと「歓」も「よろこぶ」「楽しむ」といった意味があり、二つの字が並ぶ事で非常に大きな喜びを表しているのです。
一方、「沸く」にはお湯が沸騰するといった意味の他に「感情が昂る」といった意味も持ち「歓喜に沸く」の場合は後者として使われています。
つまり「歓喜に沸く」の意味とは「非常に大きく喜ぶこと」すなわち「大喜びする」ことなのです。
「歓喜に沸く」の言葉の使い方
名詞である「歓喜」と助詞である「に」、動詞の「沸く」が組合わさった言葉となります。
これだけでもひとつの文として成り立つことが分かるでしょう。
もう少し長い文になると「歓喜に沸く」の前に「~が」といった主語を置きその間に「~で」という修飾語を挟むことも可能です。
つまり「~が~で歓喜に沸く」といった使い方が出来るという事になります。
これが「歓喜に沸く」の基本的な使い方だとも言えるでしょう。
「歓喜に沸く」を使った例文
とても大きく喜ぶびような場面では、単純に大喜びするという言葉を使用するよりも「歓喜に沸く」を用いた方が、その場の臨場感が伝わりやすいケースもあります。
そこで「歓喜に沸く」は、どのような場面で使うのかその例文を見ていきましょう。
「歓喜に沸く」の例文1
「日本の選手がオリンピックで優勝をして国中が歓喜に沸いた」
自国の代表選手が、オリンピックという大舞台で優勝をして、国中の人々が大喜びをしているという内容の例文です。
このように国中が熱狂をしている様なケースでは、単純に大喜びするよりも「歓喜に沸く」という言葉の方が、どの位喜んでいるのかという事が伝わってくるでしょう。
「歓喜に沸く」の例文2
「会社にとって重大なプロジェクトが大成功をして、その場が歓喜に沸く」
「その場が歓喜に沸く」もしくは「その場が歓喜に沸いた」は、よく使用される言い回しになります。
これもプロジェクトの大成功により、その場にいた社員全員の喜びという感情が大爆発した、という様な意味で「歓喜に沸く」が使用されているのです。
水が熱せられて、ブクブクと泡を出しながら沸騰する様子を想像してみてください。
「歓喜に沸く」は、その場全体の喜びの感情が、沸き立つ様子を表しています。
「歓喜に沸く」の例文3
「残り数秒でゴールが決まり大逆転勝利をおさめた瞬間、会場は歓喜に沸いた」
劇的な大逆転勝利の際の様子は、大喜びするよりも「歓喜に沸く」の方が相応しいでしょう。
ゴールが決まった瞬間、会場のボルテージが一気に上がった事が伝わってきます。
このように「歓喜に沸く」は、じわじわと喜びが広がっていく様ではなく、喜びの感情が一気に盛り上がる様な場面に用いたい言葉だと言えるでしょう。
「歓喜に沸く」の英語と解釈
「歓喜に沸く」を表せる英語には、いくつかの候補があります。
その中でも適していると思われるのが“delight”や“exultation”または“overjoyed”という英語です。
どれも大喜びや歓喜といった意味を持ち、とても嬉しい時などに用いられる英単語のひとつになります。
例えば感情を爆発させるという意味がある“explode in~”と組み合わせて“explode in exultation”といった使い方をしても「歓喜に沸く」を表現する事が出来るでしょう。
「歓喜に沸く」の類語や類義表現
大きな喜び、とても嬉しい気持ち、こうした感情の盛り上がりを表現可能な「歓喜に沸く」の類語や類義表現を探してみましょう。
「狂喜乱舞する」
「狂喜乱舞」するとは、喜びのあまり躍り狂うことだとされていますが、実際に踊らなくても使用出来ます。
つまり、躍り狂ってしまうほどの喜びようという事なのです。
とても大きく、そして熱狂を伴う喜び様という点が「歓喜に沸く」共通すると言えます。
「大喜びする」
「歓喜に沸く」は「大喜びする」の類語で間違いはありません。
文章中の「歓喜に沸く」を「大喜びする」に置き換えて意味が通じなくなるという事はないでしょう。
いくつもある類義表現の中で、基本中の基本が「大喜びする」だと覚えておいてください。