この記事では、「油断」と「慢心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「油断」とは?
たいしたことはないと軽くみて、注意を怠ること、気を緩めることです。
紫外線対策のことで考えてみます。
紫外線が強い季節は5月から9月ころです。
1月、2月などは日差しが弱く、日照時間が短いので、夏に比べて紫外線の影響は少ないだろうと考えてしまうことが少なくありません。
「まあ大丈夫だろう」とたかをくくっているのです。
7月や8月であれば、日焼け止めを塗ったり、日傘を指したりして、紫外線対策をすることでしょう。
しかし、「まあ大丈夫だろう」と思っていると、こういったことをやらなくなってしまいがちです。
紫外線の影響に対して注意を怠っています。
この状態は、紫外線や日焼けに対して「油断」をしているといえます。
子どもは「油断」ならない存在です。
おとなしく遊んでいるから、しばらく目を離していても大丈夫だろうと思っていると、いたずらをしていることがあります。
おとなしいからと軽くみて、注意を怠ってしまったために、いたずらされてしまうのです。
「油断」の使い方
軽くみて注意を怠ることについて使用をします。
ぼーっとしていて注意していなかった、ということではありません。
「慢心」とは?
人を軽くみて、いい気になった態度をとること。
また、その心です。
「慢」は、おごる、あなどるという意味を持つ言葉です。
このことからも、「慢心」とは、おごった心という意味であることがわかります。
すべての人がそうとは限りませんが、成功した人の中には、このような心の状態になることが少なくないようです。
自分は成功していて他の人とは違うと思い、他人を軽く見てしまいがちです。
自分よりも低いものと見ているのです。
そうして、いい気になった態度をとってしまうことがあります。
反対に、成功をしても「慢心」しないようにする人もいます。
こういった人は、自分を戒めて、人を軽く見るような態度をとりません。
「慢心」の使い方
いい気になった態度をとることや、その心を指して使用する言葉です。
自分自身のことについて使うときには「慢心せずに」のような使い方をすることがあります。
「油断」と「慢心」の違い
どちらの言葉にも「軽くみて」という意味合いがありますが、何を軽くみているのか、それによってどういった行動をとるのかという点に違いがあります。
前者が意味する軽くみるとは、気を緩めた状態のことです。
それによって注意を怠ることをいいます。
後者は他人を軽くみることです。
そして、いい気になった態度をとることをいいます。
「油断」の例文
・『油断して目を離したら焦げてしまった』
・『油断していると逃げられる』
・『油断しないでください』
「慢心」の例文
・『慢心は感じられない』
・『慢心することなく努力し続ける』
・『慢心があったのだろう』
まとめ
軽くみるという意味合いを持つ2つの言葉ですが、何を軽くみるのか、それによってどういった行動をするのかという点に違いがあります。