この記事では、「満天下」の意味を分かりやすく説明していきます。
気になった言葉を、今すぐ学んでいきましょう。
「満天下」とは?意味
満天下(まんてんか)とは、この世のすべてのこと。
世間や世の中をあらわします。
また「国民すべて・全人類」など、多くの人たちを示した言葉です。
そのため私たちが暮らしている社会そのものが、満天下になります。
そもそも「満天下」とは「満」と「天下」が組み合わさった言葉です。
「満」には「みちる・いっぱい」という、豊かな意味があります。
そして「天下」とは「この世のあらゆる物・すべて」のこと。
そのため地球を満たしているもの、あらゆる事象を伝えるのが「満天下」になります。
どこからどこまでと制限をかけられないくらい、とても広大な物をあらわします。
「満天下」の概要
「満天下」は世の中のあらゆる物を指します。
そのため「世間」の意味で用いられています。
「満天下に晒される」というと、明るみに出ること。
隠していた問題が、公になってしまうニュアンスで使われます。
また「満天下にしめす」や「満天下に見せる」だと、良いニュースが世間を駆け巡るようなニュアンスになります。
つまりある事柄が起こって、良くも悪くも世の中に広まるときに使われるのが「満天下」です。
世の中の人たちがどう受け止めているかによって、その訳し方は変わってきます。
現在はインターネットがあるため、良い噂も悪い噂も秒速で広まってしまう時代です。
悪いおこないが満天下にさらされて苦しい思いをしないように、所作には気を付けておきたいものです。
「満天下」の言葉の使い方や使われ方
「満天下」はこのように使います。
・『機密情報が満天下に晒されないように、注意してください』
・『アスリートたちの勇姿が、満天下にお披露された』
・『政治家の愚弄さが、満天下に示された』
「満天下」は世の中や世間のこと。
そのため良くも悪くも、世間の関心を集める場合につかいます。
多くの人の注目を集めた場合、ネットで話題になる時に用います。
ちなみに悪い意味で使われる際には「真実の姿があぶり出される」という意味合いになります。
シーンに応じて、使い分けていきましょう。
「満天下」の類語や言いかえ
「満天下」の類語には、次の言葉もあります。
・有象無象
・四荒八極
・有情世間
有象無象(うぞうむぞう)とはこの世に形があるもの、形が無いもの全てのこと。
転じて、世の中をあらわす四字熟語になっています。
四荒八極(しこうはっきょく)で世界中すべてを指します。
また有情世間(うじょうせけん)は、あらゆる世界のこと。
「世間一般」と同じように使えます。
まとめ
「満天下」の意味と使い方をおさらいしました。
「満天下」とは、この世を満たしている全ての物のこと。
そこから「世の中・世間」をあらわす言葉になっています。
悪いゴシップが世の中に広がることを「満天下に晒される」といいます。
ユニークな語を知って、語彙力を高めていきましょう。