この記事では、「特有」と「独特」の違いを分かりやすく説明していきます。
「特有」とは?
「特有」には、そのものだけが持っているもの、特別な特徴や性格などが備わっている様子、特別な特徴や性質、権利などを持っていること、といった意味があります。
ニュアンス的には、そのものに限定している、他のものにはなく、そのものだけが持っている、保有している、ものとなります。
「特有」の使い方
そのものだけが持っている、特別なものといった意味から、「特有」の使い方には、「特有財産」や「特有性」、「女性特有」、「男性特有」、「特有の考え方」、「特有な問題」、「特有な雰囲気」、「特有な内容」、「特有な香り」、「特有な名前」、「特有な色彩」、「特有な味」、「特有な法則性」、「特有な手段」、「特有な場面」、「地方特有」、「アジア特有」、「人間特有」などがあります。
以上のことから、「特有」の後に言葉が付けられる場合と「特有」の前に言葉が付けられる場合があることがわかります。
「独特」とは?
「独特」には、そのものだけが持っているものといった意味に加え、その人だけが特別に習得することができているもの、他の人には、そのものを簡単に習得することはできないこと、真似することはできないこと、といった意味もあります。
そのため、「独特」には、他のものや人と比べて際立っている、といった意味が強くなります。
「独特」の使い方
そのものだけが持っているといった意味に加え、他のものや人と比べて際立っているといった意味が強くなる「独特」の使い方には、「独特な口調」、「独特な話し方」、「独特な風貌」、「独特な雰囲気」、「独特なセンス」、「独特のアクセス」、「独特な創造力」、「独特な色彩」、「独特な風格」、「独特な価値観」、「独特のニュアンス」、「味が独特」、「芸風が独特」、「日本独特」、「先生独特」などがあります。
「独特」の場合も「特有」動揺に「独特」の後に言葉が付けられる場合と「独特」の前に言葉が付けられる場合があります。
「特有」と「独特」の違い
そのものだけが持っているものといった意味としては、同じ意味となる「特有」と「独特」ですが、この意味に加え「独特」には、その人だけが特別に習得することができているもの、他の人には、そのものを簡単に習得することはできないこと、真似することはできないこと、といった意味が加えられる違いがあります。
また、「独特」の場合は、マイナスなイメージを指す場合にも用いられる言葉となります。
「特有」の例文
・『女性特有の身体に悩みは、男性にはわからないと思う。』
・『私立の入試特有の問題に取り組む。』
・『あまりにも特有な香りに少し驚いた。』
・『日本には、地域特有の方言が数多くあります。』
「独特」の例文
・『デザイナーとして成功した彼は、昔から独特なセンスの持ち主でした。』
・『最近のお笑い界は、芸風が独特な芸人が多いと思う。』
・『先生独特の口調が家でも抜けない。』
・『独特な風貌の人には、寄り付きがたい。』
まとめ
以上が「特有」と「独特」の違いです。
同じような意味として用いられることが可能な言葉ですが、明確には以上のような違いがある言葉となります。