巷にあふれる四字熟語の中には、正確な意味が分からないものもあります。
この記事では、「独立独歩」の意味を分かりやすく説明していきます。
正しい中身を知って、知識の底上げをしていきましょう。
「独立独歩」とは?意味
独立独歩(どくりつどっぽ)とは、周りの人に甘えずに、自分の力だけで進んでいくこと。
信念を変えずに、力強く前に進んでいくことです。
座右の銘として挙げられることも多い、野心的なフレーズです。
「独立独歩」は「独立」そして「独歩」という、パワフルな熟語が組み合わさっています。
「独立」は誰にも束縛されないこと。
そして「独歩」は、1人で歩いていくことです。
それぞれの語句を合わせた「独立独歩」は誰の援助も受けずに、1人で進んでいくという意味になります。
私たちは何かがあると、つい他人を頼ったり甘えたりしがちです。
けれども時には自分の頭で考え、判断をくだしていくことも必要になります。
「独立独歩」とは正しく自立していくこと。
夢を叶えるために、自分の意思で前に進んでいくことです。
「独立独歩」の概要
「独立独歩」は人気アスリートの座右の銘として、よく取り上げられます。
この場合の「独立独歩」には群れないこと、自分の信念は曲げないことという、強いメッセージが込められています。
「独立独歩」には「独り」という漢字が2回も使われているので「自分勝手に生きること」と勘違いされてしまうこともあります。
けれども本来の「独立独歩」とは、他人と比べずに自分の長所をのばしていくこと。
ブレずに最後まで、自分の力を出し切ることです。
心細くなって優柔不断になりそうなときに、初心を奪い立たせてくれる言葉が「独立独歩」です。
「独立独歩」の言葉の使い方や使われ方
「独立独歩」の使い方をチェックしていきましょう。
・彼は独学で英語を学び、イギリスに渡った。独立独歩な生き方をしている。
・独立独歩に憧れて、会社を早期にリタイアした。
・独立独歩を座右の銘にかかげて、毎日を懸命に生きています。
「独立独歩」は我が道をすすむという意味があります。
そのためマイペースな生き方をしている人、組織や枠にとらわれない生き方をしている人に用います。
ポジティブな言葉なので、座右の銘にしている人も多いです。
「独立独歩」の類語や言いかえ
「独立独歩」と同じような用語には、次の言葉もあります。
・初志貫徹
・自主独往
・不撓不屈
初志貫徹(しょしかんてつ)とは、最初に決めたことを最後まで守り抜くこと。
自主独往(じしゅどくおう)とは、自分の思いをつらぬき通すことです。
そして不撓不屈(ふとうふくつ)は苦しい壁があっても、自分の力で乗り越えること。
いずれもパワーあふれる、強い名言です。
まとめ
「独立独歩」の意味や使い方を学んできました。
「独立独歩」とは他人に甘えず、自分の力だけで生きること。
たくましく前進することを表します。
弱音を吐きたいとき、限界を感じたときに、大きな力を与えてくれる素晴らしい言葉です。