「理性を保つ」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「理性を保つ」とは?意味と使い方

この記事では、「理性を保つ」の意味を分かりやすく説明していきます。

「理性を保つ」とは?意味

道理によって物事を判断する力や、物事の善悪・正邪などを正当に判断し、道徳意識を持ち続けることです。

「理性」の主な意味は2つです。

ひとつは、道理によって物事を判断する心の働きです。

道理は、物事の正しい道筋を意味します。

もう一つの意味は、物事の善悪・正邪などを正しく判断し、道徳や義務を自覚する能力のことです。

これらを「保つ」ことを「理性を保つ」といいます。

「保つ」には、乱れたり失ったりしないようにある状態を守り続ける、ある状態を変えないでい続けるという意味があります。

つまり、正しく判断する心の働きが乱れたり、失われたりしないようにすることが、「理性を保つ」なのです。


「理性を保つ」の概要

怒りが爆発しそうなときには、道理など忘れてしまいそうになりますが、この言葉はそういったことを指しているのではありません。

怒りが爆発しそうな状況などでも、正しく判断できる力を持ち続けることを、この言葉は指しています。

イジメはよくないこととされています。

道理に照らし合わせてみると、それは正しい行いとはいえないでしょう。

イジメを受けているものは、つらい、悲しいという気持ちを抱きます。

そして、追い込まれてしまって自殺をすることもあります。

よくないことだとわかっているので、多くの人はイジメという行為をしません。

気に入らないから、ストレスを発散したいから、といった理由でイジメをする人がいるようですが、イジメはよくないと道理に従って自分を保っているのです。

これは、この言葉が意味するものではありません。

しかし、自分を抑えられない人もいます。

気に入らないという気持ちを言動に現してしまいます。

道理に従った正しい判断ができずにいるのです。

これは正しい理性が乱れてしまった状態だといえます。

この状態は、この言葉が指すものではありません。

今度は、小さな子どもが飲み物をこぼしたときのことで説明をします。

忙しいときに、子どもが飲み物をこぼしました。

テーブルの上だけでなく、床まで広がっています。

忙しいときにさらに仕事を増やされてイライラします。

よく考えれば、小さな子どもだから仕方がない、自分がもっと気をつけていればよかったと気がつくことでしょう。

しかし、忙しくてイライラしているときは、そういった考えが頭に浮かんでこず、怒鳴り散らしてしまうことがあります。

このさまは、この言葉が指すものではありません。

たとえ、イライラするような状況であっても、物事を正しく判断し、自分のいつもの状態を持ち続けていられることが「理性を保つ」が意味するものです。


「理性を保つ」の言葉の使い方や使われ方

心を乱れさせることなく、正しく判断する心の働きを持ち続けることを指して使用します。

「理性を保つ」の類語や言いかえ

「平静を保つ」が似たような意味の言葉です。

「平静」とは、気持ちや態度が落ち着いていることです。

まとめ

イライラするような状況、怒りを爆発させてしまうような状況でも、心を乱さないことを意味する言葉です。

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