「理論」とは?
「理論」とは、「対象となっている事象や物事の原因や結果の関係性を客観的に説明したり、述べること」です。
この言葉は、自然科学や人文科学、あるいは、社会科学などの科学的分野や、学問において使われている手法で、言い換えると、「一見ばらばらに存在している個々の事柄を法則的、体系的、もしくは統一的に説明するために、ストーリー性を付けて組み立てられた考え方」と言うことができます。
また、「そのような認識に体系させるために筋道を持たせて組み立てた考え方」という解釈もできます。
「論理」とは?
「論理」とは、「議論の筋道や筋立て」という意味を持つ言葉で、「物事や事情の法則的なつながり」を表しています。
「理論」と「論理」の違い
では、「理論」も「論理」の2つの言葉は、どのような違いがあると解釈すればいいのでしょうか?「理論」は、「言葉によって説明することができる、ある種の法則性」と言うことができるでしょう。
これは「色々な分野において、対象となる分野の知識を体系化したもの」と言うことができます。
一方の「論理」とは、「何らかの法則性に基づいて論じたり考えたりすること」という定義があり、「説明や思考が筋の通っている内容のことで、やり方そのもの」を指しています。
「理論」を簡単に説明「理を論ず」
「理論」は「論じられる理(ことわり)」という定義で、「言葉によって説明することができる何かしらの法則性や知識体系」のことを指しています。
それぞれ独立しているように思える「ばらばらの現象や出来事が1つにつながりを持つように組み立てられた説明、概念、知識の体系だったもの」が「理論」という解釈から「理屈ありきで、対象となることを論ずる」という理解もできるでしょう。
「論理」を簡単に説明「論を理す」
「論理」は、「理(ことわり)がベースとなって論じること」という解釈することができますが、もう少し踏み込んで説明すると、「何かしらの法則性が元となり、論じることや考えること」という意味になります。
そのことから「論理」は「与えられた条件から正しい結論を導き出すための考え方の筋道や現象を合理的に、あるいは統一的に解釈する場面で確認することができる関係」と解釈することができ、「論が先にあって、それを正当化するための理が後から付いてくる」という理解もできるでしょう。
「理論」の英語
「理論」を英語で表現すると、“Theory”という言葉で訳すことができます。
“Theory”は、カタカタ語の「セオリー」でも使われている言葉なので、聞き慣れているかもしれませんね。
“Theory”は「理論」の他に、「仮説」、「定石」、「確立された方法」という意味もあり、それなりの認知度がある事柄の中で「最も有力な方法や理論のこと」を指しています。
「何事にも、まずはセオリー通りに進めることが第一歩だ」というようなことを言われることがありますが、まさにこれがカタカナ語の「セオリー」の使い方なります。
「論理」の英語
「論理」は“logic”という英語表現になりますが、これも「ロジック」というカタカナ語でよく出てきます。
「ロジック」は「思考の道筋」という解釈もできるのですが、最近では、IT用語としての「ロジック」が使われることが多くなっています。
特にプログラミングの世界で使われる用語ので、プログラムを処理するための中身のことや、その手順について指していることがあります。
ある目的のために必要な動きを1つの流れとして決めることを「ロジックを組む」と表現していますが、この考え方に基づき作られたロジックに従って、プログラミングが動き出していくのです。
アプリの世界では、このロジックをいかに効率よく動作させるように組むかが、プログラムの質を高めることになります。