この記事では、「番狂わせ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「番狂わせ」とは?意味
「番狂わせ」の読みは「ばんくるわせ」で、「予想していたことと違う事が起きて、順番が狂うこと」や「勝負事で、大方の予想とは反した結果になること」を意味する言葉です。
「番狂わせ」の概要
「番狂わせ」の由来としては、多くの方が相撲の番付の下位である平幕力士が、横綱や大関を破ることから来ていると考えられるでしょう。
実際に相撲を見ていると、番狂わせや、大番狂わせと言う言葉を耳する事が少なくありません。
しかし実はこの言葉は、元々は前項で記載した言葉の一つ目の意味である「予想していたことと違う事が起きて、順番が狂うこと」や「予想外のことが起きて、物事が順調に進まないこと」の意味で使われていたのです。
これが相撲における番付の下位の力士が、遥かに上位の力士に勝利することを「番狂わせ」と表現するようになり、それが前項で示した二つ目の意味である「勝負事で、大方の予想とは反した結果になること」へと拡大して使われるようになったのです。
予想とは少し違う言葉の意味の変遷だと感じられた事でしょう。
「番狂わせ」の言葉の使い方や使われ方
「番狂わせ」の言葉は以下の例の様に使われます。
「予想していたことと違う事が起きて、順番が狂うこと」の意味での例文
・『海外駐在員として、英語も堪能で実務能力も高いA君を派遣予定でしたが、A君が病に倒れると言う番狂わせがあり、急遽B君に行ってもらうこととした』
「勝負事で、大方の予想とは反した結果になること」の意味での例文
・『日本がサッカーのワールドカップで優勝するようなことがあれば、大番狂わせだと世界中が評することでしょう』
・『夏の甲子園大会で優勝候補であったA高校が、2回戦で敗れるとは、まさに番狂わせです』
・『彼が高校内の実力テストで1位になるとは、多くの人が番狂わせだと評しています』
・『番狂わせは、時として起こりますが、その確率は低く、多くの場合には練習を積んで実力のあるチームが勝つものです』
・『今回の大会で私が入賞した事は、番狂わせと言われていますが、次回はさらに上位入賞し、二度とそんな評価を受けないように努力します』
「番狂わせ」の類語や言い換え
「番狂わせ」は「予想を裏切る」や「予想と違う」や「想定外の」や「想定外の」や「思いもよらぬ」と言い換える事が出来ます。
また、競技等でそうした「番狂わせ」起こしうる選手などは「ダークホース」や「穴馬」と称されたり、相撲では「番狂わせ」で勝つ事を「金星を上げる」と表現されたりします。
まとめ
「番狂わせ」とは、「予想していたことと違う事が起きて、順番が狂うこと」や「勝負事で、大方の予想とは反した結果になること」を意味する言葉です。
今日では、一つ目の意味で使われる事は少なく、もっぱら二つ目の意味で使われることが多いと言えます。