「異常」
異常という表現は正常では無い、通常ではない、健常ではない、という意味の総称です。
人に対して使われる場合、そこには犯罪学や社会心理学が関わる場合もあります。
もっとも、何も持って異常とするかということに関しては明確な定義はありません。
例えば同性愛などはかつては異常と見られたこともありますが、最近ではアメリカを中心に認められつつあります。
そのため国によって何が異常なのかということが異なる場合もあります。
「異常」の意味
異常というのはもともとは存在しなかった表現です。
確かに正常ではないという意味を持ち合わせていますが、権力的に弱い立場にいる人という意味からこの言葉が出来上がり、弱いものに対して使われるようになった表現なのではないかと考えられています。
つまり、異常というのは大多数の人たちが少数派の人たちに対して使う言葉なのです。
「異常」の言葉の使い方
異常という言葉は肉体に使われることもありますし、精神や製造物に対して使われることもあります。
例えばお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんに対して「異常があった」「異常が見つかった」ということがあります。
また、精神病等は精神の異常だと考えられていますし、故障等は製造物の異常だと考えられています。
「異常」を使った例文・短文(解釈)
それならば、異常という言葉を使った分にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは異常という言葉が使われた例文をいくつか紹介します。
「異常」の例文1
「妊娠12週で赤ちゃんに異常が見つかり、妊娠の継続ができなくなった」
非常に残念なことではありますが、妊娠12週までは妊娠初期と言われ、まだまだ安定期に入る前になります。
この頃は流産が起こりやすいとも言われており、同時に赤ちゃんの異常がわかることもあります。
流産等が起こったとしてもほとんどは遺伝子の問題であり、お母さんに原因があったというわけではありません。
このようにまだ生まれてくる前の赤ちゃんに対して「異常がある」「異常が見つかった」などといった使われ方を押します。
「異常」の例文2
「そんなことを平気で口に出せるなんて異常だよ」
人間は誰しも人に対する憎しみを感じることがあるものです。
嫌悪感を覚えたり、誰かのことを嫌いだと感じたり、ということもあるでしょう。
しかし人間には理性というものがありますから、何を口に出すか、どのように実行するか、ということには限度があります。
そのような中、あまり理性を働かせることなく自分の感情を表に出してしまう人に対し、周りが「そんなことを平気で言ってはいけないよ」という意味で「そんな発言は以上だよ」ということがあります。
怒りを感じた時ほど、客観的に行動し、理性をしっかり保ちたいものです。
「異常」の例文3
「彼女は65歳の健康診断で異常が見つかり、そこから癌だと分かったらしい」
日本人の死亡原因の中で最も多いものは癌だと言われています。
歳をとってからなるものだと思っている人もいますが、最近では若い人の中にも乳がんなどにかかる人が多く、例えば若い人が癌になってしまった方が進行が早いため、気づいたときにはもう手遅れだったということもあるものです。
異常が出たときにはすでに遅く、その頃には移転してしまっていたということもあります。
異常が出たときには遅いとは言われますが、それでも自分の体調をしっかりと鑑み、何か違和感があったときにはすぐに医者に行くという勇気も必要です。
「異常」の例文4
「平成は精神状態が異常な人たちの事件がとても多かった」
昭和は戦争の時代だといわれています。
確かに第二次世界大戦が起こり、日本は戦争に負けました。
しかしそのような中でも日本は経済成長を遂げ、世界的に経済大国となったのです。
それに対し、平成は精神状態が異常な人たちの事件がたくさん起こったと言われています。
他の人のことを尊重し、しっかりと理性を持って生活したいものです。