「目途」と「目処」の違いとは?分かりやすく解釈

「目途」と「目処」の違い違い

この記事では、「目途」「目処」の違いを分かりやすく解説していきます。

「目途」とは?

「目途」は、めどか或いはもくとという読み方が出来る言葉です。

物を見る器官や眼差しといった意味を持つ目の漢字と、道とか道筋を表す途を組み合わせる事で生じた言葉となっています。

そのため「目途」は、目標とする所や物事に対する見通しといった意味を有する言葉となっているのです。


「目途」の使い方

「目途」の使い方として良く見られるのが、目標とする期限が決まった状況で使用される事だったりします。

具体的には、5月を目途に完成させる、といった使い方です。

他にも計画や予定が上手く行きそうな場合には、目途が立つという言葉で表現される事も多くあります。


「目処」とは?

目処とは、めどと読む言葉です。

文字で見れば直ぐに理解出来る様に物を見る能力とかめつきといった意味を持つ目と、いるとか取り計らう等の意味を持つ処の字を合体させた事で誕生した言葉となっています。

だからこそ、目指す所や目当てといった意味を持つ言葉となっているのです。

「目処」の使い方

「目処」処の使い方は、物事の見通しという意味を表したい時に多用される言葉となっています。

具体例を挙げると、目処がつくという形式で表現されるケースが多く見られるのです。

この言葉は、問題等から脱却出来そうな見込みがつきそうな時に、使用される言葉となっています。

他にも、目処をつけるという表現する事で、解決するための手段を決めるといった意味を表す事が可能です。

更に、目処が立つという使い方により、例えば大きなプロジェクト等の終わる時期が明確になって来た、という意味を示す事が出来ます。

「目途」と「目処」の違い

「目途」「目処」は共に、物事を進める際に目指すべき場所という同じ意味合いを所有する言葉です。

そのためそれぞれの言葉の違いが見出せずに、使い分けが出来ないという人も特に珍しくありません。

そんな2つの言葉は同じ意味として使用する事も出来ますが、それぞれの違いを見出す事は可能です。

まず「目途」の方は元々、もくとと読まれていた言葉であり、後からめどという読み方もされる様になったという経緯を持つ言葉となっています。

表す意味としても、目標というニュアンスで使用するので少し仰々しいです。

「目処」の方は別の読み方はなく、意味としても見通しという意味合いで用いられています。

なので日常的には、目処の方が使用されるケースが多いです。

「目途」の例文

・『重要な手紙なので、今日の午後を目途に返事を書くつもりです』

・『今期中を目途に市内の学校全部に、エアコンを導入するつもりです』

「目処」の例文

・『あの選手の怪我はかなり酷かったので、復帰の目処は立っていない模様です』

・『今週の水曜日を目処に、荷物を送るつもりです』

まとめ

2つの言葉はどちらもめどと読み、目指すべき所という同じ意味を持つ言葉となっています。

ですが「目途」の方は本来は、もくとという読み方をする言葉でした。

加えて目標という意味合いで使用するので、少し畏まった表現法となるのです。

一方の「目処」の方は、見通しという柔らかいニュアンスが強くなります。

なので日常的には、こちらの言葉が使用されているのです。

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