この記事では、「直行」と「直帰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直行」とは?
途中でどこにも寄らず、目的地にまでまっすぐ行くことです。
帰ったらすぐにお風呂の入りたい、というときのことで考えてみます。
すぐにお風呂に入りたいというときでない場合は、玄関を入ったら自室に行って荷物を置いたり、着替えをしたりして、洗面所で手を洗ったり、うがいをしたりして、そしてリビングに行ってテレビを見るなど、いろいろなことをするでしょう。
すぐにお風呂に入りたいときには、自室に行って着替えたり、リビングでテレビを見たりなどせず、玄関を入ったらすぐにお風呂に向かいます。
このとき、お風呂以外の場所に立ち寄っていません。
こういった、まっすぐ目的地に行くことを意味しています。
「直行」の使い方
別の場所にどこにも寄らず、まっすぐ目的地に行くことを指して使用する言葉です。
家族が病院にいるので、仕事が終わったらすぐに病院に向かうことにしたとします。
このとき、どこにも寄らず、まっすぐ病院に行けば「直行」ということができます。
しかし、わずか数分の滞在であっても、コンビニなど別の場所に寄った場合は「直行」とはいいません。
「直帰」とは?
仕事で外出をしたり、出張をしたりした後、職場に戻らずに、そのまま自宅に戻ることです。
仕事で得意先回りをするため、外に出ていたとします。
その仕事が終わったら、会社に戻る場合と、そのまま帰っていい場合とがあります。
会社に戻った場合は、報告をしたり、残っている仕事をしたりすることでしょう。
それから帰宅をします。
これは、出先から直接家に向かっていないので「直帰」とはいいません。
得意先回りが終わって、そのまま帰っていい場合は、会社に寄る必要がなく、仕事が終わったら直接家に向かうことができます。
仕事が終わって、家に帰るという動作にすぐに移ることをこの言葉は意味しています。
「直帰」の使い方
仕事関係で使われることが多い言葉です。
会社の外で仕事をしていて、それが終わってから、すぐに家に帰ることをいいます。
「直行」と「直帰」の違い
どちらの言葉にも、すぐ、ただちに、間に何もおかないという意味を持つ漢字である「直」が使用されており、似たような意味を持っています。
すぐに、そのまま、という意味を持つ言葉です。
しかし、どこからという出発点と、どこへという到着点に違いがあります。
前者の言葉は、どこからという意味は含まれていません。
向かう場所は目的地で、まっすぐその場所に向かうことをいいます。
後者の言葉は、出先から向かうことです。
どこに向かうのかというと自宅です。
「直行」の例文
・『病院に直行する』
・『空港からホテルに直行する』
「直帰」の例文
・『直帰するようにいわれた』
・『直帰して家で過ごす時間を大切にする』
まとめ
どちらの言葉にも、すぐに、まっすぐにという意味が含まれていますが、どこからどこにという点に違いがあります。