この記事では、絶対に発生しないことを誓うという意味合いを持つ「絶無を期する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「絶無を期する」とは?意味
絶無は全くないことや皆無という意味の言葉で、期するは期日を定める、 期待する、心に誓う、約束するなどの意味があり絶無という意味にふさわしいのは心に誓う、約束するという意味になり、絶対に発生させないことを誓うという意味になります。
事故の絶無を期するという言葉では事故を一切起こさないと誓うということになります。
絶無という言葉だけでは何がないのかまでは示せないため、前に言葉をつけてなくしたいものを指定する必要があります。
「絶無を期する」の概要
事故の絶無を期するという使い方が用例としては最もポピュラーですが、食中毒の絶無を期するなどそれなりに幅広く使うことが出来る言葉です。
絶無の前につける言葉は基本的に防ぐべきネガティブな現象となり、火災の絶無を期するなどと使うことが出来ます。
ポジティブな意味である昇給を前につけて昇給の絶無を期するという言葉は意味は通りますが、まず使われることはないでしょう。
どちらかというと文章の表記で多く使われる言葉ですが、訓示、朝礼などのシーンであれば使われることがあり得る言葉です。
やや発音的な難しさもあることから日常会話で使うことはほぼないと言えるでしょう。
「絶無を期する」の言葉の使い方や使われ方
「交通事故の絶無を期するため、安全装備の研究、安全の啓蒙活動、道路改修の提案などの活動を行っている」試合数の多い競技で使うケースがあり得る「負けの絶無を期するため練習する」「損壊の絶無を期する」などの使い方があります。
基本的には目標としての使い方となり、被害などを低減したいという意図で使うケースが大半で、目標を発信する主体となる人が使います。
スポーツなどでは一般的には勝つこと、優勝することを目標にするため、「負けの絶無を期するため練習する」はかなり使用頻度の低い使い方と言えます。
「絶無を期する」の類語や言いかえ
火災の絶無を図る、火災の根絶を目指す、火災ゼロを目指す、火災を発生させない、火災を起こさない、火災を無くすなどの言葉が言い換えとして使うことが出来ます。
火災を二度と起こさないという言葉は一度起きているという意味合いがあり、若干用途が異なりますが意図する方向は近いと言えます。
なお、火災は例としてあげていますが、事故、ハラスメント、失策、怪我などのネガティブな出来事であれば同じように使うことが可能です。
まとめ
絶無を期するという言葉は期するという部分が誓う、約束するなどの意味になり、期待というレベルよりはかなり進んだものとなります。
絶無という言葉はゼロ、皆無、まったくないという意味合いの言葉ですが、無という言葉よりさらに強めた意味合いになっていると言えるでしょう。
標語や目標としてよく使われる言葉と言えます。