「老築化」と「老朽化」の違いとは?分かりやすく解釈

「老築化」と「老朽化」の違い違い

この記事では、「老築化」「老朽化」の違いを分かりやすく説明していきます。

「老築化」とは?

「老築化(ろうちくか)」とは、「建物(一戸建て・集合住宅)の築年数が長くなって古くなること」「建築物の築年数が長くなって傷んだ箇所(修繕・改築が必要な箇所)が出やすくなること」を意味している言葉です。

例えば、「マンションの老築化が進んでいるので、大規模な外壁工事が必要です」「不動産賃貸業にとって老築化対策のコストは軽視できません」といった例文で使えます。


「老朽化」とは?

「老朽化(ろうきゅうか)」とは、「建物・設備・機器などが古くなって(経年劣化して)役に立たなくなること」を意味している言葉です。

「老朽化」という表現は基本的に「建物・建築物(構造物)」に対して使われますが、建物以外の「設備・機器・機械類」などにも使うことができます。

例えば、「自宅の老朽化にどう対処するのかが悩みのタネになっています」「自動車の部品の老朽化は事故の原因になりやすいので交換をおすすめします」などの文章で使用されます。


「老築化」と「老朽化」の違い!

「老築化」「老朽化」の違いを、分かりやすく解説します。

「老築化」「老朽化」もどちらも「建築物などが古くなって外観・機能が低下すること」を意味している点では類似していますが、「老築化」という言葉は「建物に限定された言葉で、建物の築年数が長くなって(おおむね20年以上になって)古くなること」に意味の重点が置かれています。

「老築化」に対して「老朽化」というのは、「建物以外の構造物・機器類・設備なども含めて、古くなって役に立たなくなること」を意味しているという違いを指摘できます。

例えば、「アパートの老築化」という表現は「アパートの老朽化」に言い換えることができますが、「ボイラー施設の老朽化」の表現は「ボイラー施設の老築化」とは言い換えることができない違いがあるのです。

まとめ

「老築化」「老朽化」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「老築化」とは「建築物(建物)の築年数が長くなって傷んでいる箇所が出やすくなること」を意味していて、「老朽化」「建築物・物品が古くなって(経年劣化して)使い物にならなくなること」を意味している違いがあります。

「老築化」「老朽化」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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