この記事では、「臆病」と「憶病」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憶病」とは?
「憶病」は、弱腰や、怖じ気づくことを意味する言葉です。
「憶病」とすることも可能で、意味は全く同じ意味で弱腰や怖じ気づくことを意味します。
なお、月偏がある「臆病」は、常用漢字から外れた言葉になるため、日常的に使用する言葉から外れた言葉になるため、「臆病」は今現在においてはあまり使用されていない言葉です。
なお、常用漢字とは、小説やアニメに漫画などで見られる文字群で日常的に使用されて普及している文字のことになります。
「憶病」とは?
「憶病」は、弱腰ととられる様子や怖じ気づくことを指す言葉です。
常用漢字で記載されている「憶病」になり、「臆病」と全く同じ意味の言葉です。
常用漢字であるが故、ビジネスの他、小説に漫画にゲームなどで多く見られる弱腰とみられる行為を指す言葉になります。
「臆病」と「憶病」の違い
「臆病」と「憶病」の違いは、部首を月偏とするか立心偏とするかの違いです。
「臆病」と「憶病」の違いは実は意味上では全く同じで部首のみが違う点にあります。
そして、月偏は、実は常用漢字から外れており、日常的に使用する物ではありません。
そのため両者の違いは、日常使用する文字であるかどうかでもあるのです。
「臆病」の例文
・『臆病者に用はない』
この例は、弱腰や物事にすぐに怖じ気づく者は不必要であるとした例です。
月偏を使用していることから、常用文字で書かれたものではなく、旧来の小説などで使用された古い「憶病」という言葉を使用している点がポイントになります。
・『臆病風が吹いているな』
この例は、国語辞典に記載がある、弱腰なことを指す言葉で、常用漢字ではありませんが、れっきとした国語辞典に乗っている慣用句になります。
正確には、「臆病風に吹かれる」というのが慣用句になり、「憶病風に吹かれる」は、昔から使用されている言葉だという意味です。
「憶病」の例文
・『憶病者に用はない』
この例は、「臆病」を常用漢字に置き換えた例で弱腰や怖じ気づく者に用はないとした例です。
常用漢字であるため、日常的に読む物の多くに使用されています。
・『君がそんなに憶病者だとは』
この例は、常用漢字にて、対象者が弱腰の人物であるとしています。
「臆病」と記載することも可能でどちらを使用しても問題はないです。
まとめ
「臆病」と「憶病」の違いは意味においては全く違いは無く、弱腰や怖じ気づく者や怖じ気づく体質のことを指します。
ただ、どちらが日ごろから見る読み物などで登場するかについては違いがあり、「臆病」は、慣用句ではありますが、常用漢字ではないが故、「憶病」としても慣用句として記載するのではない限り間違いではないです。
慣用句記載する場合は、慣用句には歴史という決まりがあり、古い文字で習慣化されているため、古い文字を使用するのが良い例です。
その為、慣用句以外で対象となる物を怖じ気づきやすい物だと記したいのであれば「臆病」と「憶病」のどちらを使用しても構いません。