この記事では、「著者」と「筆者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「著者」とは?
書物を書いた人のことです。
「著」には、書きあらわすという意味があり、「者」には、人、ものという意味があります。
このことからも、「著者」が指しているものがわかります。
書きあらわすとは、物事を図や文字にして、はっきりと示すことです。
書きあらわす方法は文字です。
ノンフィクション、フィクション、学術書、実用書などを書くことをいいます。
絵画や設計図のようなものではありません。
書店や図書館に行くとたくさんの書物があります。
その書物の表紙には、タイトルと人の名前が書いてあるはずです。
書物に書いてある名前は「著者」をあらわしています。
「著者」の使い方
文字にして書いた人のことを指して使用をします。
文字を使って書物を書いた人のことで、絵画や設計図などを書いた人のことではありません。
書物には、ノンフィクション、フィクション、学術書、実用書などさまざまなものがありますが、どのようなものであっても書物であれば、それを書いた人のことを指して使用することが可能です。
「筆者」とは?
何かをかく人のことです。
その何かとは、文章や図です。
文章といっても、日記のような個人的なもの、仕事の報告書、契約書、新聞の記事、雑誌の記事など、さまざまなものがあります。
「筆者」が書くものは、新聞・雑誌の記事や書物です。
ある主張を持って書く人のことをいいます。
「筆」という漢字には、文字や絵をかくという意味があります。
そのため、文字を書く人のことだけでなく、絵画をかく人のことを指す場合もあります。
「筆者」の使い方
文章を書く人のことを指して使用をします。
この文章とは、新聞・雑誌の記事、書物など、伝えたいことがあって書かれたものです。
日記や報告書などのことではありません。
絵画を書く人のことを指す場合もありますが、設計図を書く人のことを指しては使用しません。
「著者」と「筆者」の違い
かいてあらわすという点では意味は同じなのですが、何をかくのかという点に違いがあります。
前者の言葉が指す者が書いているのは書物です。
書物のジャンルは問わず、ノンフィクション、フィクション、実用書などを書いている人のことを指しています。
後者の言葉が指す者がかいているのは、文章や絵画です。
文章はある主張をもったものを書くことをいいます。
「著者」の例文
・『本を買おうと思ったけれど著者名がわからず、見つけられなかった』
・『ライトノベルを主に書いている著者』
・『時代小説を得意とする著者』
・『著者の写真をはじめて見た』
「筆者」の例文
・『筆者が個人的に思ったこと』
・『○○さんに筆者が話しを聞いた』
・『筆者が取材をする』
・『筆者が今日訪れたのは老舗洋菓子店です』
まとめ
2つの言葉は、かく人という点では意味が似ていますが、あらわす方法に違いがあります。