「薬」と「薬物」の違いとは?分かりやすく解釈

「薬」と「薬物」の違い違い

この記事では、「薬」「薬物」の違いを分かりやすく説明していきます。

「薬」とは?

「薬(くすり)」とは、「主に医療において処方される医薬品」「病気・怪我の治療や健康の維持・増進に対して効果効能を期待できる化学物質」のことを意味しています。

「薬」の意味として、「殺虫剤・除草剤などの動植物に対して毒性を発揮する物質」もあります。

また「薬」の比喩的な意味合いとして、「こころ・認識・からだにとって良い作用を及ぼす物事」「自分の過ちに気づかせてくれる(過ちを改めるきっかけになる)物事」といった意味も持っています。


「薬物」とは?

「薬物(やくぶつ)」とは、「病気・怪我の治療や健康の維持・増進を目的として使用される化学物質(医薬品)」のことを意味しています。

「薬物」の表現は、「生物の生理学的機能に作用を及ぼすものの物質性を強調した表現」になっています。

また「薬物」には、「薬物を所持していた疑いで逮捕されました」のように、「覚せい剤・大麻・コカインなどの違法性のある化学物質(違法薬物)」といった俗語の意味合いもあります。


「薬」と「薬物」の違い!

「薬」「薬物」の違いを、分かりやすく解説します。

「薬」「薬物」は基本的に同義語であり、どちらも「生物の生理学的機能に作用する化学物質」を意味していますが、「薬」は特に「医薬品などの健康状態を維持回復させる好ましい物質」を意味しています。

「薬」に対して「薬物」のほうは、「医薬品も含むが、俗語として大麻・コカイン・覚せい剤などの麻薬(違法薬物)」も示唆している違いを指摘できます。

「薬」にも「違法薬物のニュアンス」はありますが、「薬物」のほうがより違法性のある化学物質のニュアンスが強いのです。

また「薬物」「生物の心身機能に影響を及ぼす物質」だけを意味していますが、「薬」には「良い薬になる」の用法で「間違いを改めるのに効果がある物事」といった比喩的な意味もある違いを指摘できます。

まとめ

「薬」「薬物」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「薬」とは「主に医療において処方される病気・怪我の治療や健康の保持・増進に対して効果効能を期待できる化学物質」「殺虫剤・除草剤のように動植物に対して毒物となるもの」を意味していて、「薬物」とは「薬と同義語でもあるが、俗語として大麻・覚せい剤などの健康被害につながる違法薬物を示す言葉」を意味している違いがあります。

「薬」「薬物」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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