「血も涙もない」とは?意味や使い方、例文や概要

「血も涙もない」とは?意味と使い方

この記事では、「血も涙もない」の意味を分かりやすく説明していきます。

「血も涙もない」とは?意味

「血も涙もない」は、人に対して向けられる言葉で、人間であるかどうかを疑う様を意味します。

何故、人間であることを疑うかですが、通常、人間には感情という物があり、涙を流すことはプラスの感情、マイナスの感情どちらかで流しますが、それらが欠如している物は、人間であるかどうかがうかがわしいということです。

そして血液がないという点については、もはや生物であるかどうかが疑わしいという意味になり、「血も涙もない」とは、人間である以前に生物であるかどうかも歌が恣意という疑念を持った言葉になります。


「血も涙もない」の概要

この言葉が生まれた由来ですが、この言葉は元々、人間であるとされるものが本当に人としての感情や血を流す生物であるかということを分ける言葉として生まれました。

つまり、冷酷な人間は、生物という存在ではなく、血や涙を流さず、何か別の存在であるとしたのがこの言葉の始まりです。

今現在では、「血も涙もない」と言われると恐らく、ロボットのような存在をイメージするのは、SF映画などで描写されるロボットの影響が強く、さらに時代が進むにつれロボットと呼ばれるものは人間の形をしたアンドロイドという名前に変わったが故、そうした人物であることを指すように変化したのです。


「血も涙もない」の言葉の使い方や使われ方

この言葉は、人に対して使用する言葉で、冷酷でかつ残忍であるものに対して使用されることが多いです。

ですが、現在ではロボットのように表情を変えることなく、感情が読み取れないものでかつ、人としてあり得ない道徳観の無い行動をとるものに使用されることもあります。

これは、「血も涙もない」という生物であるかどうかという根底が今風にアレンジされ、人ではなく、機械的な人間であるという意味合いに置き換わったが故、アンドロイド型のロボットのように道徳観や感情がない物であるという意味に変化したのです。

「血も涙もない」の類語や言いかえ

「血も涙もない」の類語や言いかえですが冷酷無比、全逆非道などの他、人造人間などの言いかえがあり、感情と道徳観などが欠如していることを示すものが多いです。

まとめ

「血も涙もない」は、元々、人間であるか、そうではないかというのが本来の意味でした。

ですが、時代が進むにつれSFなどの要素が追加され、「血も涙もない」という言葉はいつしか、ロボットのように感情や道徳を無視した人間であるという言葉に置き換わったのです。

ただ、ロボットのような人間であるとしても、一応、感情は無くとも、道徳的な動きを見せる人間もおり、決して非道徳者であるというわけではないので「血も涙もない」という言葉を、感情が欠如しているだけの人物に対して使用することは良いのかという議論もあります。

何故なら、「血も涙もない」とは、道徳および、感情の両方が欠如していなければ成立してはいけないのではないかという決まりがあるため議論となるのです。

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