この記事では、「裸一貫」の意味を分かりやすく説明していきます。
「裸一貫」とは?意味
資本や財力を全くもっておらず、自分の身一つであることを指し、裸一貫から事業を興したなどという使い方があります。
裸一貫には腕一本(腕力、自分の力という意味が近い)やふんどし一貫という意味合いもあります。
「裸一貫」の概要
資本や財力を全くもっておらず、というところは人それぞれ定義が異なる部分ではありますが、脱サラしてラーメン屋を始める前にサラリーマン時代に貯めた1000万円があるというケース、借金して手に入れた1500万円があるというケースでは裸一貫とは言わないと考えるのが一般的でしょう。
しかし、同じシチュエーションで先月の月給28万円から生活費を除いて使える分の6万円でラーメン屋を始めるとなると裸一貫と言っても良いと感じる人もいると考えられます。
借金生活で使える、手元にお金がほとんどないという場合でも裸一貫に含めることは可能でしょう。
ただし手元に借金であっても一定の金額があった場合は裸一貫とは言いません。
また、家などの資産を売り払って新たな事業に挑む場合、裸一貫よりもハードになってしまうこともありますが、ゼロからのスタートなどということは出来ますが、裸一貫と言うにはややニュアンスが異なると言えるでしょう。
自分の腕前だけで勝負するという意味合いからか、飲食店の名前として使われるケースもいくつか見られ、経営で成功したことを伝えるタイプの書籍タイトルでもいくつか見られます。
劇的であることがより書籍として人目を引くことは確かと言えるでしょう。
役者が事務所を移籍して裸一貫からやってみたいというケースは事務所のネームバリューを取り除いて今まで得た役者の知見で勝負したいという意味合いで、お金に関して触れている意味合いはありません。
「裸一貫」の言葉の使い方や使われ方
「裸一貫から巨大なチェーン店を作った人のストーリー」「裸一貫から出直します」「裸一貫になるギリギリでとどまっている」という使い方などがあります。
裸一貫から成功した人というイメージが非常に強い言葉でもありますが、一般人にはあまり良いと言える状態ではないのが裸一貫で、家族がいる状況では避けたいものでもあります。
「裸一貫」の類語や言いかえ
「ゼロからのスタート」「なにもないところから始める」「資産のないところからの出発」「厳しい船出」「最初からやり直す」などが資本がないという状態を意味する場合に挙げられる言い換え、「この身一つで」「体が資本」という言い換えでは自分の身一つというところに主眼をおいた言い換えと言えます。
まとめ
ロッテ社長、アルプス技研社長など昭和の創業者に見られる裸一貫という状態から成功した人のストーリーは強烈で印象に残るのですが、現在では通用しないケース、本人が強靭だったからできるケースも多く、おいそれと真似の出来ないことであることは間違いないでしょう。