人の行いは全てを完璧にはできず、何らかの失敗をしてしまうこともあるでしょう。
それにより損失を誰かに出た場合償う必要がありますが、それが「賠償」と「補償」どちらの言葉を使うべきか悩む人もいるかもしれません。
この記事では、「賠償」と「補償」の違いを分かりやすく説明していきます。
「賠償」とは?
「賠償」とは他の人に与えた損害を補うことで、特に法に反していた場合に使われる言葉です。
例えばお金を窃盗したり横領した場合にその金額を返すことは「賠償」になります。
また相手へお金を返す必要のある契約、いわゆる債務を負っていて、その契約通りに返すことができなかった場合も、債務不履行責任で「賠償」が必要です。
債務不履行の場合は、貸出金が返されないことで損害になるためか、相手に新たな損害を出していなくても「賠償」になります。
「補償」とは?
「補償」も他の人に与えた損害を補うことですが、こちらは法に反していない場合に使われます。
例えば仕事でミスをした結果、勤めている会社や契約相手の他社やサービス利用者に損害が出てしまい、その埋め合わせをする必要があるなら、それは「補償」です。
また原因が失敗でなくとも、適法の範囲内で与えた損失なら「補償」になります。
例として国の道路拡張工事は適法ですが、そのために立ち退きを要求した場合は、家を失う損失が出ているのでそれを補う必要があり、そのために支払われる金銭も「補償」です。
「賠償」と「補償」の違い
「賠償」と「補償」はどちらも他者に与えた損害を補うことですが、損害を与えた理由や原因が法律に反しているか、それとも適法なのかというのが明確な違いです。
それ以外の違いはありません。
そのため「賠償」か「補償」かを見分けるには、法律に違反しているかどうかを判断する必要があります。
法律に詳しくないと、どちらの言葉が適しているか解らず、適切に「賠償」と「補償」が使い分けられている場合でも、聞く側は違いを理解できないことが、「賠償」と「補償」が混同される原因です。
「賠償」と「補償」の類語や言い換え
「補填」も「賠償」や「補償」と同じく損害を補うことですが、「補填」は損害の理由が違法か適法かは関係ありません。
また本人が補う場合だけでなく、交通事故によって受けた損害を保険会社が「補填」するなど、誰が与えた損害なのかも関係なく、損害を補うことだけを意味します。
他人に与えた損害を補うにしても、それが個人同士の問題など、比較的些細な場合は、「弁償」です。
また他人が損害を負ったにしても、損害を与えた本人ではなく、他の人が償う場合は「代弁」になります。
まとめ
「賠償」と「補償」が正しく使われているかどうかの明確な判断は、法律の知識が必要になるので判別しにくく、使う場合も使われる場合も混同しがちです。
ですが間違えて使うと、遠回しに違法行為だと難癖をつけられたと相手が思いかねないので、可能な限り「賠償」と「補償」は適切に使い分けるよう意識するべきでしょう。