言葉というものは難しいですが、特に何かを比べる言葉は非常にややこしいものです。
「超えない」と「以下」のようなものは数字などいろいろな物を比較した際に使われますが、それを含むか含まないかなどがあやふやなこともあるでしょう。
この記事では、「超えない」と「以下」の違いを分かりやすく説明していきます。
「超えない」とは?
「超えない」とは数量を何かと比較する際に、基準として挙げたものよりも上ではないということです。
反対の意味である「超える」という場合はそれを上回っている事を指し、10を超えるという場合最低でも11で10は含みません。
なので「超えない」という場合、8や9はもちろん含まれますが、10は超えるに含まれないので、「超えない」に含まれます。
例として出し、「超えない」という言葉がつけられた基準より下のものと、基準そのものを含めたものが「超えない」の範囲です。
また言葉としての「超える」の否定形なので、「超えない」という言葉も、数量や基準と言ったものが上回らない場合にのみ使われます。
「以下」とは?
「以下」とは基準となるものと、それより下の範囲にあることを指す言葉です。
例として10「以下」という場合、8や9はもちろん、10自体も10「以下」に含まれます。
基準を含み、それに満たないものをまとめて指す言葉が「以下」です。
言葉としては、何かと比較する時には、多種多様な物に対して使われます。
数字や基準に使われることもありますし、物の性能を比較する時に使われることもあれば、人と人を比較する際にも使われる言葉です。
また実際に比較する目的ではなく、同じカテゴリに含まれない、基本的にそれよりも劣っている物を基準として出し、それにも劣ると罵る意図で使われることもあります。
「超えない」と「以下」の違い
数字を比較する際に使われる「超えない」と「以下」は、どちらも基準より下のものと、基準そのものを含んでいる事を指す言葉であり、その違いは言葉が使われる範囲と、表現の違いになります。
「超えない」という表現が使われるのは、何かの数字や、何かの限度となる数値を上回らないという場合にだけで、それ以外は「超えない」と言いません。
それに対して「以下」は数字の比較にも使われますが、ものとものを比較する場合や、何かを見下げる、罵る目的でも使われ、非常に広い範囲で使われる言葉です。
数字の比較にのみ使われる「超えない」に対し、「以下」は様々な用途や場面に使われることが、両者の違いと言えるでしょう。
まとめ
「超えない」や「以下」は、どちらも基準として挙げたものも含んでいる事を覚えておけば、基準と生ったものの扱いに困ることはありません。
言葉として使い分けたい場合、殆どの場合では「以下」と言っておけば問題ありませんが、何かが数値を超えているかという確認の際には、「超えない」を使ったほうがいいでしょう。