「からだ」にまつわる慣用句は、色々とあります。
この記事では、「身の丈に合う」の意味を分かりやすく説明していきます。
中身を知って、会話の質を上げていきましょう。
「身の丈に合う」とは?意味
身の丈に合うとは、自分の暮らしぶりに合っていること。
実態に見合った、分相応の生き方を指します。
無理をしない、自然の暮らしのことです。
私たちは自分をよりよく見せようとして、収入以上の贅沢な暮らしを求めてしまうことがあります。
ブランド物のバッグを購入したり、高級外車に乗ったり、リッチなホテルで食事をしたりします。
こうした贅沢はたまにならまだしも、毎日となってしまったら大問題です。
見た目は裕福に思えても赤字が積もり積もってしまい、日々の生計が成り立たなくなります。
こうした事への戒めとなるのが「身の丈に合う」という言葉です。
身の丈に合う選択をしていると「ありのままの自分」を受け入れられます。
はったりをかけたり、大きく見せようとしなくていいので、虚栄心を張り続ける必要がなくなります。
「身の丈に合う」の概要
身の丈に合うの「身の丈」とは、自分の身長です。
身長とはつまり、自分のサイズのこと。
転じてその人の力や地位もあらわします。
自分のことを偽って上を見ようとしても、いつかはメッキが剥がれてしまいます。
ウソの仮面を被らなくてもいいような、自分に誠実な生き方をするのが「身の丈に合う」です。
今の状況に見合った選択をしていけば、ボロが出ることはありません。
無理をしなくてもいいので、心に余裕も生まれてきます。
本当の意味で自分を大切にした暮らしぶりが「身の丈に合う」ライフスタイルなのです。
「身の丈に合う」の言葉の使い方や使われ方
身の丈に合うというフレーズは、このようなシーンで用います。
・「人は人。自分は自分他人をうらやましく思わないで、身の丈に合う生活を送りなさい」
・彼は定年退職をしたあと、身の丈に合う質素な日々をおくっていた。
・身の丈に合わない新規事業が、会社を大きく傾かせるきっかけとなった。
身の丈に合うは「自分の収入に見合った、慎ましやかな生活を送ること」や「その人やその会社の能力に応じた、おこないをすること」という意味で用いられます。
「身の丈に合う」の類語や言いかえ
身の丈に合うは次のような言葉でも、置きかえられます。
・分相応の暮らし
・地に足のついた生活
・質素倹約
・慎ましい暮らし
・身の程を知る
どれも派手さを控えた、落ちついた暮らしぶりのことです。
上を見るとキリがありませんが「いまの収入や能力」に見合った行動を取っていくと、心の矛盾が生まれなくなり生きづらさも消えていきます。
まとめ
「身の丈に合う」の意味や使い方、類語をお知らせしました。
「身の丈に合う」とは自分のレベルにあった、生活や行動をおこなうこと。
無理をしない、ナチュラルな生き方を指します。
上辺を取り繕うのをやめると、心のおもりが取れて素直に生きられるようになります。