この記事では、「軋轢が生まれる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「軋轢が生まれる」とは?意味
「軋轢が生まれる」の読みは「あつれきがうまれる」で、その意味は「人間関係に亀裂が入ったり、不仲になる」ことを指します。
「軋轢が生まれる」は、「軋轢が生じる」とも言いますが、「軋轢ができる」や「軋轢になる」と使われる事はありません。
「軋轢が生まれる」の概要
「軋轢が生まれる」の慣用句の「軋轢」は人間関係に溝が出来たり、摩擦が生じたり、仲たがいが起こる事を指す言葉です。
日常会話等では、人間関係に関して使われる事が多いですが、人間関係だけではなく、国家間や企業や各種団体間において、同様の状況になるケースでも使われる言葉です。
この「軋轢」の「軋」は訓読みでは「軋る(きしる)」となり、これは「車輪がきしる」という意味を表します。
また「轢」の訓読みは「轢む(きしむ)」や「轢く(ひく)」で、意味としては「車がきしむ」ことを表します。
いずれも「荷車等の車輪がギイギイと音を出してきしむさま」を表現する漢字で、そこから比喩的に人間関係等にきしみが生じる事を意味する言葉となったのです。
「軋轢」と言う言葉は、これまでそんなことがなかったのに、様々な理由で溝が生じたり、不仲になった際には、今回取り上げている「軋轢が生まれる」と使われますが、それ以外にも慣用句としては以下の様に使われます。
例えば「軋轢」を生じかねない言動に対しては「軋轢を生む」と使いますし、すでに不仲な状態が長く続いている場合には、「軋轢がある」と使われますので、合わせて覚えておくと良いでしょう。
「軋轢が生まれる」の言葉の使い方や使われ方
「軋轢が生まれる」の言葉は、『彼の独善的な仕事の進め方により、同僚との間に軋轢が生まれてしまいました。』や『仲の良い夫婦でも、時として軋轢が生まれる事もあります。』や『社員間に軋轢が生まれると、チームワークが乱れ、仕事に支障を来すため、そんな時には早期に修復が必要です。』の様に使われます。
また国家間に関連して使われる例としては、『蜜月関係にあったA国とB国との間に、押し寄せる経済難民の受け入れを巡り、軋轢が生まれました。』の様に使います。
「軋轢が生まれる」の類語や言い換え
「軋轢」の類語としては「不仲」や「食違い」や「仲違い」や「不和」や「齟齬」などが、挙げられます。
従って「軋轢が生まれる」は、ニュアンスはそれぞれ若干違いますが、「不仲になってしまう」や「食違いが起きる」や「仲違いが起きる」や「不和になる」や「齟齬が生じる」などと言い換える事が出来ます。
まとめ
「軋轢が生まれる」は「人間関係に亀裂が入ったり、不仲になる」ことを指す慣用句です。
主に人間関係について使われる言葉ですが、国家間や企業や各種団体間においても、亀裂が入ったり、不仲になるケースでも使われる事があります。