「農家」と「農民」の違いとは?分かりやすく解釈

「農家」と「農民」の違いとは?違い

この記事では、「農家」「農民」の違いを分かりやすく説明していきます。

「農家」とは?

農業によって生活をしている世帯、またはその家屋です。

農業だけを行って生計を立てているもの、農業以外の仕事もしているもの、どちらも指しています。

農業とは、土地の力を利用して作物を育てる、また家畜を飼育して有用な資材を生産する産業をいいます。

育てている作物の種類はさまざまで、スーパーやコンビニなどで並んでいる野菜や果物は「農家」が栽培したものです。

トマト・キュウリ・レタス・ダイコンなど、さまざまなものがあります。

家畜とは、人間の生活に役立てるための飼育する動物のことです。

日本の「農家」が飼育している主な動物は、牛、豚、鶏などです。

牛からは肉や乳、豚からは肉、鶏からは肉や卵を得ることができます。

「農家」は一次産業である農業によって生活をしている世帯や家屋をいい、そこで生産されたものを加工しているもののことではありません。

たとえば、畑でイチゴを栽培したとします。

このイチゴを別の人が仕入れて、それを使ってジャムを作ったとします。

ジャムを作った人自身は、作物を育てたり、家畜を飼育したりしていません。

この人の世帯は「農家」ではないです。


「農家」の使い方

作物を育てたり、家畜を飼育したりして生計を立てている世帯、またその家屋を指して使用する言葉です。


「農民」とは?

農業生産に携わっている人のことです。

作物を栽培したり、家畜を飼育したりして生計を立てている人を指しています。

もっぱらその仕事に従事していることのことで、農業以外にも工業などを行っている場合は、「農民」とはいわないことが一般的です。

人間には男性と女性がいますが、この言葉は男女どちらのことも指しています。

農業とは、土地の力を利用して作物を栽培、または家畜を飼育して必要な資材を生産する産業ですが、「農民」という言葉には、どのような作物を栽培しているのか、どのような家畜を飼育しているのかという意味は含まれていません。

「農民」の使い方

農業生産に従事している人を指して使用する言葉です。

人に対して使用をします。

現代の日本で、この言葉を使用することは少ないです。

「農家」と「農民」の違い

農業にかかわる言葉ですが、同じことを意味しているのではありません。

「農家」は世帯または家屋を指しています。

一方、「農民」は人を指しています。

「農家」の例文

・『農家の出身』
・『先祖代々うちは農家だ』
・『桃を栽培している農家』
・『農家からたくさんの野菜をもらった』

「農民」の例文

・『農民が手摘みをしています』
・『農民が力をあわせる』
・『昔、この場所で農民が働いていたと思われる』
・『農民として生活をする』

まとめ

作物を育てたり、家畜を飼育したりすることに関係する2つの言葉ですが、同じ意味ではありません。

一方は世帯や家屋を指しており、もう一方は人を指しています。

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