この記事では、「遵守(じゅんしゅ)」と「遵守(そんしゅ)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遵守(じゅんしゅ)」とは?
「遵守(じゅんしゅ)」とは、社会の秩序を守るために決められている事柄、人々が善悪を考えて守り従わなければならない規範、社会的な決まり事などを守り、従うことです。
日本の道路では、車が出していい速度が決められています。
これは社会の秩序を守るために決められている事柄で、人々が守らなければならないものです。
たとえば、速度制限が60km/hだったとします。
その道路を走るときに、60km/h以上を出さなければ、決められていることを守り、従っているということができます。
こういった、決められていること、守るべきものを守り、従うことを意味している言葉です。
「遵守(じゅんしゅ)」の使い方
そうするのが決められていることに従うという意味で使用をします。
法律に関係する事柄で使用されることが多いです。
法律は、社会の秩序を守るために、人々が従わなければならないものです。
明確に文書にされているので、何に従わなければならないのか、はっきりとしています。
はっきりしていると従いやすいことでしょう。
また、はっきり示されていると、人々の間で「従わなければ」という意識が生まれます。
その他にも、「咳エチケットを守りましょう」「指針を守りましょう」などについても使われます。
「遵守(そんしゅ)」とは?
「遵守(そんしゅ)」という言葉はありません。
「遵守」と書いて「じゅんしゅ」と読みます。
音読みでは、「遵」は「ジュン」「シュン」と読みます。
「守」は「シュ」「ス」と読みます。
「尊」という漢字にしんにょうがついた漢字です。
「尊」は「ソン」と読むので、「遵」を「ソン」と読みたいところですが、そのようには読みません。
そのため「ソンシュ」とは読めないのです。
「遵守」を他の読み方をするとしたら、「シュンス」「シュンシュ」などでしょうか。
しかし、このような読み方はしません。
「ソンシュ」という言葉はあります。
「村酒」と書いて「ソンシュ」と読み、田舎で作る酒の意味になります。
「樽酒」も「ソンシュ」と読み、樽に入った酒の意味になります。
「遵守(そんしゅ)」の使い方
「遵守」と漢字で書いて「ソンシュ」とは読めないので、この言葉はありません。
したがって、このような言葉を使用することはありません。
違う漢字を用いて、同じ読み方をする言葉ならあり、そういった言葉は使用されています。
「遵守(じゅんしゅ)」と「遵守(そんしゅ)」の違い
「遵守」と漢字で書くことができ、この場合は「ジュンシュ」と読みます。
「遵」は「ソン」とは読みません。
一般的には、前者の読み方で使う言葉です。
まとめ
「遵守(じゅんしゅ)」という言葉は存在しますが、「遵守(そんしゅ)」という言葉は存在しません。
読み方に注意が必要な言葉です。