「閑古鳥」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「閑古鳥」

「閑古鳥」「かんこどり」と読みます。

夏の鳥として良く知られている「カッコウ(郭公)」の別名で、この名は、雄の鳴き声に由来しているとされています。

「閑古鳥が鳴く」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「閑古鳥」の意味

「閑古鳥」は、5月頃に日本へ渡ってくる鳥、「カッコウ(郭公)」の別名です。

鳴き声が「カッコウ」と鳴いているように聞こえる鳥で、童謡の歌詞に出てきたり、絵本などに登場したりしていることから、多くの人が知っている鳥の1種といえるでしょう。

松尾芭蕉や石川啄木の歌にも出てきたり、小説などにも登場したりしており、この鳥には、時代を問わず、クリエイターの心を動かす魅力があるということなのではないでしょうか。

森の中に生息している鳥ですので、静かな森の中に響き渡るカッコウの鳴き声を聞いていると、様々な思いが湧いてくるのでしょう。

「閑古鳥」の言葉の使い方

この「閑古鳥」は、カッコウのことを指す時に使える言葉ですが、「閑古鳥が鳴く」という慣用句として使われることの方が多い言葉です。

「閑古鳥が鳴く」というのは、「店などに人けがなく寂れた様子」「商売が流行っていない様子」を表しています。

これは、カッコウの鳴き声が寂し気に聞こえるからという説や、カッコウの鳴き声が響き渡るくらい周囲が静かである様子に由来しているという説があります。

このようなことから、「カッコウが鳴いている」というのを「閑古鳥が鳴いている」と表現することは正しいのですが、意味を誤解されてしまうことがありますので注意をしましょう。

「閑古鳥」を使った例文・短文(解釈)

「閑古鳥」の意味や使い方を説明してきました。

「閑古鳥」はカッコウの別名ですが、「閑古鳥が鳴く」という表現の中で使われることが多い言葉ですので、ここでは「閑古鳥が鳴く」という慣用句を使った例文を中心に紹介します。

「閑古鳥」の例文1

「閑古鳥が鳴いていた温泉地が再び注目を集めるようになり、新しい旅館やホテルの建設ラッシュが始まっています」

かつては活気があったのに、いつからか客足が遠のき、閑散としている温泉地というのもあります。

しかし、何らかの理由で注目され、再び人気が出ることも珍しくありません。

旅行客の増加に伴って、宿泊施設が新設される光景を目にすることもあるでしょう。

「閑古鳥」の例文2

「この商店街に閑古鳥が鳴くようになって何年も経ちますが、かつての活気が戻ってくる日はあるのでしょうか」

地域の人口が減少したり、近くに大型商業施設などができたりして、小さな商店街から客がいなくなってしまったという話を耳にする機会があります。

客が減ってしまった商店街では閉店する店も多く、シャッターが閉まりっぱなしの店舗が並んでいる光景を見たこともあるのではないでしょうか。

「閑古鳥」の例文3

「昨日は悪天候で閑古鳥が鳴いていたイベントですが、今日は多くの家族連れで賑わっています」

イベントに訪れる客の数は、天候に左右されてしまうこともよくあります。

特に小さな子供連れの家族を対象にしたイベントであれば、尚更その影響は大きくなるでしょう。

アウトドアでのイベントでは、混雑を避けたいからという理由で、イベントが中止にならない程度の悪天候の日に好んで訪れるという人もいますが、家族連れの場合には、それも難しいのでしょう。

「閑古鳥」の例文4

「森を散策している時に閑古鳥の姿を目にして、もうすぐ夏がやってくるのだとしみじみ感じました」

カッコウは夏の鳥として知られていますので、森を散策するのが好きな人や、鳥を観察するのが趣味だという人など、自然の中に出かけることのある人がこの鳥を目にすると、季節を感じるといいます。

街にいると目にすることのない鳥ですので、万人が理解できる感覚ではないでしょう。

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