この記事では、「雨季」と「梅雨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雨季」とは?
雨季は雨が多い季節のことを指し、晴れの日が多い乾季とは対義語になります。
雨が降りやすい時期は国や地域によって変わってくるものの、長雨になるため湿気が高くジメジメとした日々が続くことが特徴です。
雨季は国や地域によって異なりますが、日本では6月から7月頃になります。
インドや東南アジアでは日本よりも長くなり、南西モンスーンが吹く5月から10月頃と長めです。
雨季は国によって変わってくるもので、1年中の場合もあればまったくないこともあります。
雨季の特徴は1年の中で特に雨の日が続きやすく、降水量が多くなる傾向が強いです。
しかし、オーストラリアの場合は雨が急に降り出すことが多く、連続して雨の日が続いていないなど違いはあります。
「梅雨」とは?
梅雨といえば一部の国しかなく、まとまった雨が降りやすい時期のことを示します。
日本では5月から7月頃になり、梅の花が咲く時期と重なるため「梅雨」と呼ばれています。
梅雨に雨の日が続きやすい要因は冷たいオホーツク海高気圧と暖かく湿った太平洋高気圧がぶつかり合い、前線が急発達して大雨につながるためです。
梅雨の時期は極東アジアに限られる現象で、日本国内でも北海道や小笠原諸島などは起きなくなります。
梅雨明けは本格的な夏の始まりになり、晴れの日が多くなり気温が上がる傾向が強いです。
「雨季」と「梅雨」の違い
「雨季」と「梅雨」の違いを、分かりやすく解説します。
「雨季」は雨が降りやすい時期のことを意味し、「梅雨」はその中にある6月から7月頃になります。
「梅雨」と「雨季」はあくまでも雨が降る時期では共通していますが、実際にはまったく異なるため混同しないよう注意が必要です。
日本国内では雨季と乾季の時期の差は明確でなく、雨季の対義語である乾季は使われていません。
「梅雨」は「雨季」のなかでも梅の花が咲く時期にあたり、期間は6月から7月頃になり天気予報でも「梅雨入り」や「梅雨明け」などの言葉が使われています。
しかし、天気予報では「雨季」という言葉は日本国内ではあまり馴染みがないですが、「梅雨」は毎年のように使われてます。
「梅雨」は天気予報では頻繁に使われていますが、「雨季」やその対義語の「乾季」は存在自体が分からない人も多いです。
「雨季」の例文
・『東南アジアの雨季は5月から10月頃と長めになります』
・『雨季は日本とほかの国ではまったく異なり、降水量が多い時期のことを指します』
「梅雨」の例文
・『梅雨前線の北上により、関東地方では広い範囲で雨が降り続くことが予想されます』
・『梅雨の時期は突然雨が降りやすく、外出する際には傘を持って出かけるようにしましょう』
まとめ
「雨季」は年間で降水量が多い季節のことになり、「梅雨」はその中でも初夏の一部の時期になります。
「梅雨」は「雨季」の中に含まれますが、「雨季」の対義語である「乾季」がないため知らない人も多いです。