この記事では、響くと鳴るの違いを分かりやすく説明していきます。
響くとは?
響くとは、音や声があたりにとどろくように広がって伝わるという意味があります。
反響するように音が鳴り響くその音や声は反響するように大きく、辺り一面に広がるように響きます。
この言葉の使い方は「雷鳴が鳴り響く」「ラッパの音が鳴り響く」「太鼓の音が辺りに鳴り響く」と使います。
そこにいる人にだけではなく、辺りの民家、施設など広範囲に音が聞こえる状態を響くと例える場合が多いです。
そして、いきなり大きな音が鳴り響いたとき、その音を聞いた人は動揺し、「急に大きな音が響き渡って驚いた」と動揺した気持ちを表します。
それだけいきなり音が鳴るときに使う言葉でもあり、遠くの人も驚いて起きてしまうような音を意味しています。
しかし、ときに人の心を落ち着かせ、リラックスさせる美しい音が響き渡るときや、心を揺り動かされるような音である時、「胸に響き渡る」と使い、自分の感情がいい意味で表現したいときに使われる言葉です。
鳴るとは?
鳴るとは、人の耳に普通に聴こえる音を意味しています。
「インターホンが鳴る」「お寺の鐘が鳴る」「太鼓が鳴る」という使い方をするときは、音を鳴らして呼ぶときに使ったり、人に合図をするときに出す音との意味合いもあります。
また、辺りに響き渡るほどの豪快な音ではなく、その場所でしか聴こえない音であるのが特徴的です。
人の感情を表現するときにも使われるこの言葉は、「君のことを考えると胸が高鳴る」と使います。
この意味は、好きな人のことを考えると胸がドキドキして落ち着かないという気持ちが表れています。
それだけ好きという気持ちが強いことを表現できるこの言葉は、興奮したときの気持ちを表すときに使う言葉です。
響くと鳴るの違い
響くと鳴るの違いを、分かりやすく解説します。
広範囲に音が鳴り響き、人々を驚かせるような刺激的な音という意味がある響くに対して、鳴るは驚くような音でもなく、辺りに轟くように響くのではなく、耳に普通の音として入ってくるものとの違いがあります。
また、音を聴いたときに心が動かされる気持ちを表現する響きとは違い、自分の感情を表現するときに使えるのが鳴るとの違いです。
響くの例文
・バイオリニストの奏でる音がとても心に響く
・深夜に突然雷鳴が辺りに鳴り響いて飛び起きた。
バイオリニストの演奏者の弾く音は人の心に響き渡るもので、そんな音を聴いた人は幸せな気持ちになるという感情を表現しています。
また、人々が寝静まった時間帯、急にゴロゴロと辺りにけたたしく響き渡る雷鳴が轟くとき、驚いて飛び起きる様を表現している例文です。
鳴るの例文
・あの人のことを思い出すと胸が高鳴る。
・近くで雷が鳴ったが落ちることはないと思い、眠りにつく。
好きな人のことを思い出すたびに胸が熱くなり、ドキドキして幸せに感じる人の気持ちを表した例文です。
近くで雷が鳴ったが、その音は落ちるような音ではなかったので大丈夫だろうと安心して眠ったということを分かりやすく伝えています。
まとめ
音が響き渡るときに使う響きという音は、驚くときに使われる言葉ですが、ときに心に響く美しい音にも使われる言葉です。
もう一方の鳴るは普通に聴こえる音に使われています。
どちらも音に関連した言葉ですが、人の感情を素敵に表現できる言葉でもありますので、自分の気持ちを美しく表現したいときに使ってみるといいでしょう。