スポーツニュースなどで耳にする言葉に「黒星がつく」があります。
当たり前のように使われている言葉ですが、具体的にはどのような意味で使われているのでしょうか。
今回は、「黒星がつく」の意味や似たような表現を紹介します。
「黒星がつく」とは?意味
「黒星がつく」とは「負けること、敗れること」という意味の言葉です。
「黒星がつく」の概要
「黒星がつく」は大相撲に由来する言葉です。
大相撲では力士の勝敗を星取表と呼ばれる勝敗表に記録します。
星取表では買った力士に白い丸印を、負けた力士に黒い丸印をつけそれぞれ「白星」「黒星」と呼びます。
負けた力士には黒星が記録されることから転じて相撲用語で負けることを「黒星がつく」というようになり、さらにそのことばがいっぱんに広まり現在では相撲以外でも「負けること、敗れること」を指して使われています。
もともと相撲用語ということもあり特にスポーツにおいて敗戦することを指して「黒星がつく」と表現することが多く見られます。
相撲以外では負け数よりも勝ち数のほうが多く負けが珍しい場合によく使われる言葉です。
勝負の内容や相手との力量差など負け方や敗戦の種類は問わず使われる言葉です。
ノックアウト負けでも判定負けでもあるいは反則負けであっても記録として敗戦であれば「黒星がつく」に該当します。
「黒星がつく」の反対は「白星をあげる」です。
こちらも相撲の星取表に由来する慣用句ですが黒星が「つく」のに対し白星は「あげる」と表現します。
これは成果や栄誉など勝負に勝つことによってさまざまな副次的効果が付随してくることを強調しており、勝利を強く褒め称えるニュアンスを含んでいるからです。
「黒星がつく」の言葉の使い方や使われ方
・連勝中の横綱についに黒星がついた。
・打線の援護がなく、先発投手に黒星がつく。
・チャンピオンに黒星がつきタイトルを失った。
・僅差の試合だったが判定で黒星がつく。
「黒星がつく」の類語や言いかえ
・土がつく
相撲で負けた力士の体に土がつくことに由来する言葉です。
意味は「黒星がつく」と同じですが、慣用句としてはボクシングのチャンピオンなど高い実力があり勝つ可能性が高い個人の敗戦や負けに対して使われるのが一般的です。
野球やサッカーなど団体競技での敗戦にはあまり使われません。
・とりこぼす
「実力的に勝って当たり前の勝負で負けてしまう」という意味の言葉です。
これも相撲に由来しており、もともとは「白星をとりこぼす」と言われていたのが短縮された言葉です。
「勝てる試合に負ける」という意味合いなので実力的に上の相手など負けて当然の勝負に敗れた場合はふさわしくない表現です。
・屈する
「相手の力に抗いきれず負けてしまう」という意味の言葉です。
僅差の大接戦などギリギリの勝負で相手に対し力負けてしてしまうときなど「戦う意志は強く持っているのに力が追いつずやぶれる」様子を指す表現です。
まとめ
「黒星がつく」は「勝負に負ける」という意味で一般に使われている言葉です。
意味が理解できれば難しいことはないのでこの機会にしっかり学んでおきましょう。