この記事では、「度胸」と「勇気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「度胸」とは?
「度胸」とは、人間が持つ本質の一つで怖がることや、驚いたりしないことです。
そのため、「度胸」を持つという意味は、怖がることや驚いたりしてしまう心を差し置いて、動じないことをさします。
「度胸」の使い方
「度胸」の使い方は、物おじをしないことを「度胸」があると記します。
この言葉は、いわば怖がることを知らない人や驚く素振りすら見せない人に対して「度胸」があるといい、使用します。
「勇気」とは?
「勇気」とは、物事に決断を下す必要性があった場合、決断を下すことができる人のことです。
逆を言えば、決断することができない人を「勇気」がないといいます。
「勇気」の使い方
「勇気」という言葉は、決断力が高い人物に対して用いる言葉で、怖がらないことや、驚いたりしないこととは異なります。
そのため、どんなに、驚いたり、怖がらない自信がある人物でも、決断する力が弱いと「勇気」がないといわれるのです。
「度胸」と「勇気」の違い
「度胸」が驚くことや、怖がらないという心の強さであれば、「勇気」とは、決断する力になり判断力であるという違いがあります。
そのため、両者の違いは、心の強さであるか、判断力であるかになるのです。
「度胸」の例文
・『度胸だけは、認めてやろう』
この例は、おそらく対象となる人物は脅されているか、かなり威圧的な態度を受けているが全く動揺してない例文です。
「度胸」は動じない心を持つことなのでこの場合、驚いたり、怖がらないという例になります。
・『私には、新薬を試す度胸すらない』
この例は、対象となる人物が、新薬を使用するだけの心の強さを持ってないという例です。
「度胸」は心の強さですので、この対象者は、心が弱い方向に動き、新薬を使用するということに対し、怖気づいてしまったのです。
「勇気」の例文
・『君は全くと言ってよいほど勇気がないな』
この例は、決断力がないことをとがめられている例です。
この例の場合、「勇気」は「度胸」と同じような意味合いに見えますが実際には、「勇気」は決断力になるため決断力がないことをとがめられた例となるのです。
・『新薬を試す勇気はある』
この例は、新薬を試す、決断を下した例です。
「勇気」は、決断することですので、決断力があるという例です。
まとめ
「度胸」と「勇気」の違いですが、度胸は心の強さであるに対し、勇気は決断力という思考力が試されているため、違いは、心の強さであるか、決断力であるかです。
両者は、同じ意味合いで用いられるような文章がありますが、正確には、「勇気」は決断をすることを「勇気」と呼ぶため、勇ましさは全く関係なく「度胸」も同様に度を越した胸という解釈で心臓が強いという意味でもありません。
なぜなら、「度胸」は心臓が弱くとも物おじしない場合、「度胸」が成立しますので、この場合、度を越した心臓であるという解釈は成り立ちません。