この記事では、「担う」と「担ぐ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
最初に「担う」の意味から見てみましょう。
「担う」とは?
最初に「担う」の意味をご説明致します。
「担う」(になう)とは、対象物を自分の肩に載せて、持ち運ぶことです。
他には、対象となる事柄を支えていくを指します。
簡単にいうと、担当する人を表しているのです。
「担ぐ」とは?
次に「担ぐ」の意味を解説していきます。
「担ぐ」(かつぐ)の場合は、複数の意味があります。
・上記と同様に、肩に物を担いでいくことです。
・もうひとつが、組織で適任と思われる人材を、代表や会長などに充てることも指します。
・さらには、親しい人などをからかって、一杯食わせることも表現できます。
・日本人には多いかと思いますが、縁起を考えて行動する際のことなども指すのです。
「担う」と「担ぐ」の違いとは?
ここでは「担う」と「担ぐ」の違いを取り上げてみましょう。
「担う」の場合は、肩に荷物を載せて運ぶことと、物事を担当したり、推進することです。
「担ぐ」の方は、複数の意味から成り立っております。
先ずは前者と同様に、荷物を肩に載せて運んでいくさまを指します。
そして、年長者や適任の人材を推薦することも表すのです。
友人同士で、からかって一杯食わせたり、縁起を気にする場合も「担ぐ」という言葉が使われます。
「担う」と「担ぐ」の使い方の違い
この項目においては、「担う」と「担ぐ」の使い方の違いを説明します。
「担う」を使うときは、肩に荷物を載せていくときや、対象となる物事を推進させるときに使います。
「担ぐ」を使う場合は、適任と思われる人材をチョイスするときや、縁起などを考慮するときに使うのです。
また、親しい知人同士にて冗談で騙し合ったり、肩に物を乗せて支えながら運ぶときに使います。
それぞれの使い方を見てみましょう。
前者の使い方
「この作戦を担うのは、第二水雷戦隊だ」
「米俵を担う人は、身体が逞しい」
後者の使い方
「やはり担ぐことによって、相手は気分が良くなるようだ」
「彼は縁起を担ぐ人です」
「担う」を使った例文
ここでは「担う」を使った例文を書いていきます。
・『索敵を担うのは、利根の哨戒機です』
・『重い荷物を担うのは辛いものがあります』
・『パソコンの心臓部を担うのは、ハードディスクです』
・『彼は責任を担うことで、辞職したようです』
・『上陸作戦の支援を担うのは、空母1隻です』
「担ぐ」を使った例文
最後の項目においては、「担ぐ」を使った例文を書きます。
・『人を担ぐのは、まだまだ修行しないといけません』
・『院長を担ぐことで、理事長になってもらいました』
・『同級生を担ぐことで、笑いが取れました』
・『縁起を担ぐので、神社に参拝しに行こうと思っております』
・『部長を担ぐと、必ずご飯を奢ってくれます』
まとめ
まとめとして「担う」とは、責任を持って担当することや、荷物を肩に載せて支えながら運ぶことです。
「担ぐ」とは、前者の荷物の件は全く同じですが、他には縁起を考えることを指します。
また、友人同士にて冗談で騙し合ったり、適任者を組織の中核や代表に推薦するときに使います。