この記事では、「はしたない」と「ふしだら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「はしたない」とは?
「はしたない」の意味は以下の通りです。
1つ目は「慎みがなく、礼儀に外れた様子」という意味で、品がなく恥知らずな様子を言います。
2つ目は「中途半端でまとまらない様子」という意味で、どっちつかずで不安定な様子を言います。
3つ目は「間が悪くて恥ずかしい様子」という意味で、ばつの悪い思いをすることを言います。
4つ目は「人の言動を不快に感じる様子」という意味で、人の言動が迷惑に思える様子を言います。
5つ目は「人に対して配慮が欠けている様子」という意味で、人に冷たく当たる様子を言います、 上記に共通するのは「見苦しい」という意味です。
「はした」は「半端」という意味で、「ない」は「性質や状態を表す語について意味を強調する接尾語」、「はしたない」で、「まとまりがない」→「恥ずかしい」→「見苦しい」という意味で使われる様になりました。
「はしたない」の使い方
「はしたない」は「慎みがなく、礼儀に外れた様子」「中途半端でまとまらない様子」「間が悪くて恥ずかしい様子」「人の言動を不快に感じる様子」「人に対して配慮が欠けている様子」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「はしたなく」と使われたり、名詞として「はしたなさ」と使われたりします。
基本的に、現在では慎みがなく品がない、見苦しい様子に使われる言葉です。
「ふしだら」とは?
「ふしだら」の意味は以下の通りです。
1つ目は「けじめがなくだらしがない」という意味で、心がけが悪くてだらけている様子を言います。
2つ目は「淫らな行為をすること」という意味で、男女関係でだらしがな様子を言います。
上記に共通するのは「だらしがない」という意味です。
「ふしだら」は「不修多羅」と書き、「不」は「~でない」という意味、「修多羅」は「機織りの縦糸」という意味、「ふしだら」で「縦糸が揃っていない」→「行いが乱れている」という意味で使われる様になりました。
「ふしだら」の使い方
「ふしだら」は「けじめがなくだらしがない」「淫らな行為をすること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「ふしだらだ・である」と使われたり、形容詞として「ふしだらな」と使われたりします。
基本的に、行動にけじめがなくだらしがない様子に使われる言葉です。
「はしたない」と「ふしだら」の違い
「はしたない」は「慎みがなく品がない、見苦しい様子」という意味です。
「ふしだら」は「行動にけじめがなくだらしがない様子」という意味です。
「はしたない」の例文
・『はしたない真似はやめなさい』
・『女性が大声で笑うのははしたない』
・『若い娘が下ネタに乗るのははしたない』
・『露出が多すぎてはしたない』
「ふしだら」の例文
・『彼はふしだらな生活を送っていた』
・『彼氏からふしだらと言われてショックだった』
・『彼女は夜にふしだらな商売をしている』
・『遅刻したら上司にふしだらだと怒られた』
まとめ
今回は「はしたない」と「ふしだら」について紹介しました。
「はしたない」は「慎みがない」、「ふしだら」は「だらしない」と覚えておきましょう。