この記事では、「帳消し」と「相殺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帳消し」とは?
「帳消し」とは、複数の意味がある言葉です。
勘定が済み、ノートに書いてあるものを消すということで、貸し借り、義務、報酬などを済ませ、お互いの損得関係をなくすということでもあります。
お金のことだけでなく、物事など何かを差し引き、価値、意味がなくなるといったことにも使う言葉です。
「先日、成功したと言っても、今日の失敗で帳消しどころか大きなマイナスだ」「いくら謝っても、帳消しにすることはできない」「夏休みに毎日、家業の手伝いをして、借金を帳消しにしてもらう約束をした」などと、使います。
「相殺」とは?
「相殺」とは、貸し借り、損得などをお互いに消し合い、結局はゼロとなることを言います。
例えば、AさんがBさんにお金を借りていたとします。
Aさんは今すぐにお金を返すことはできませんが、Bさんの仕事の手助けをする能力を持っていたとします。
その際Bさんの仕事を手伝い、給料を貰わないという方法をとったとすれば、借りたお金を労働(ただ働きをする)という形で解決することができるのです。
このような事例を「相殺」と言い表します。
「帳消し」と「相殺」の違い!
「帳消し」と「相殺」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、お互いの損得がなくなる、という意味合いにおいては同じですが、違いがありますので使い分けるようにしましょう。
「帳消し」は勘定、義務、報酬といったものを「済ませる」ことで「損得がなくなる」ことを言います。
一方の「相殺」とは相反するものがお互いに影響し合い、その効果として「差し引きゼロ」の状態になることを言います。
例えば「借金」があるとして、お金を払って借金をなくすことは「帳消し」と言います。
そして、必ずしもお金でなく、同等の物品、労働力などで借金を返したと同じ効果をもたらすことを「相殺」と言います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「帳消し」と「相殺」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して、使い分けるようにしましょう。