「威厳を示す」
「威厳を示す」という言葉は「威厳」と「示す」という二つの言葉から成り立っています。
まずは、それぞれの言葉が持つ意味を理解していきましょう。
威厳
やたら画数が多く、難しく感じる方もいるかもしれません。
また、聞いたことはあるけどなんとなくしか意味がわからないという方もいるでしょう。
威厳とは辞書で調べると近寄りがたいほど堂々としておごそかな様子と説明されています。
しかしながら、このような説明を見てもいまいちピンとこないのではないでしょうか。
さらにかみ砕いてみると、立派な人や偉い人に対して尊敬される雰囲気、オーラのある人という意味で使われる言葉です。
示す
次に「示す」の意味について理解していきます。
威厳に比べれば「示す」の方が身近な言葉ですがどのような意味で使っていますか。
実は意味が複数あるため知っている、わかっていると思っていてもきちんと理解できている人は少ないのです。
1つ目の意味としては、相手に対してある事柄を明らかにする様子を表します。
2つ目の意味としては、ある印や記号が意味する事柄を提示する様子を表します。
3つ目の意味としては、ある気持ちや意向をそれとなく相手に対してわかるようにする様子を表します。
4つ目の意味としては、教えることを表します。
このように示すには大きく4つの意味がありますが、「威厳を示す」ではどの意味が使われているのでしょうか。
次項で「威厳を示す」の意味について詳しく説明していきます。
「威厳を示す」の意味
「威厳を示す」は相手に対して厳かな様子を感じさせることを意味します。
つまり、立派な人、偉い人、尊敬に値する人であることが相手にわかるようにする様子や、それらを明らかにする様子のことを意味しているのです。
「威厳を示す」の言葉の使い方
前項までに「威厳を示す」の意味を説明しましたが、どのような場面で使う言葉なのでしょうか。
使う場面としては、ある人が立派である様子を明らかにする時や、自身に満ち溢れた様子を相手に感じさせる時などに使用します。
「威厳を示す」を使った例文・短文(解釈)
どのような場面で使用するのかがわかったところで、例文や短文を使用して更に理解を深めていきます。
「威厳を示す」の例文1
「いつも休日は家でごろごろしていてだらしない父親だが、海外旅行での現地の方との会話で流暢な英語を披露し、父親の威厳を示した」
休日に父親が家で肌着姿でゴロゴロしていてだらしがない姿を見かける家庭は多いのではないでしょうか。
母親の尻に敷かれていてなんとなく情けない父親の姿を見る機会の多い家庭もあることでしょう。
しかし、そんな父親を尊敬できるような場面に遭遇した時にこの「威厳を示す」というフレーズが使えるのです。
全国の父親の皆さん、たまには家族に対して父親の威厳をしっかりと示しあっと言わせてみてはいかがでしょうか。
「威厳を示す」の例文2
「明日の娘の彼氏との顔合わせで父親の威厳を示したいがために数か月髭を伸ばした」
こちらの例文は、相手に対して自分が厳かであるように見せたいという願望を表現している例文です。
なんとなく髭の生えている人って威厳のある雰囲気に見えることが多いとされることから、父親は頑張って髭を伸ばしたようです。
第一印象は大事ですから、しっかりと初めに威厳を示しておく必要があるため準備周到です。
しかし、父親がこんなことを頑張っていたら娘としては威厳どころか可愛く感じてしまうかもしれません。
見た目だけでなく中身でも父親としてしっかりと威厳を示して顔合わせに臨んでください。
「威厳を示す」の例文3
「今回の取引では部下に部長としての威厳を示せた」
上記の例文は、ビジネスシーンで使われそうな一文です。
ある取引で部下から尊敬されるような功績を残した自身に満ち溢れた様子が文章から伝わってきます。