この記事では、「ひれ伏す」と「土下座」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひれ伏す」とは?
「ひれ伏す」の意味と使い方について紹介します。
「ひれ伏す」の意味
「ひれ伏す」は漢字で「平伏す」と書き、「ひれふす」と読みます。
意味は「膝を付いた状態で、顔が地面に付きそうになる程頭を下げて、身を低くすること」です。
「ひれ伏す」の使い方
「ひれ伏す」は、膝を付いた状態で、顔が地面に付きそうになる程身体を平たくすることを言います。
相手に対して敬い、あがめる時にする行為で、神仏を拝んだり、人に対して「一生のお願い」をしたり、力が強い者に対して降参・服従する時の動作です。
「ひれ伏す」行為は、相手に対して畏怖の気持ちがある時に、自然と起きることもあります。
体勢としては「土下座」の様に見えますが、「謝罪」の意味はありません。
「土下座」とは?
「土下座」の意味と使い方について紹介します。
「土下座」の意味
「土下座」は「どげざ」と読みます。
意味は「昔、身分が高い人が目の前を通る時に、膝を付き額を地面にすりつけて礼をしたこと」「相手に対して謝罪の意を表す為に、地面や床に膝を付いて頭を下げること」です。
「土下座」の使い方
「土下座」には以下の2つの使い方があります。
1つ目は元の意味で「昔、身分の高い人が道を通る時に、膝を付き額を地面にすりつけて礼をしたこと」で、将軍や御三家、領主などが大名行列をする時に、庶民が取るべき礼法でした。
2つ目は上記から転じて「申し訳ないという気持ちを表す為に、地面や床に膝を付き謝罪すること」という意味で、現在はこちらの意味で使われています。
「土下座」は「謝罪」の為に使われるものですが、最近では周囲へのパフォーマンスとしてすることも多く、「土下座の安売り」と評されることもあります。
「ひれ伏す」と「土下座」の違い!
「ひれ伏す」は「相手に対して敬い、あがめる時に、膝を付いて地面に頭を付ける行為」です。
「土下座」は「相手に対して謝罪する時に、膝を付いて地面に頭を付ける行為」です。
まとめ
今回は「ひれ伏す」と「土下座」の違いをお伝えしました。
「ひれ伏すはあがめる」、「土下座は謝罪する」と覚えておきましょう。