この記事では、「滅相もない」と「とんでもない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「滅相もない」とは?
「滅相もない(めっそうもない)」とは、「そんなことはないです」と相手の賞賛やお礼の言葉を強く謙虚に否定する意味を持つ表現です。
「滅相もない」の「滅相」という言葉は、物事の生成変化・消滅のプロセスを示す仏教用語の「四相(生相→住相→異相→滅相)」に由来しています。
「とんでもない」とは?
「とんでもない」とは、「そんなことはないです」と相手の褒め言葉やお礼を軽く否定する意味合いを持つ言葉です。
「とんでもない」という言葉には、「とても考えられない・思ってもいない」や「もってのほかである・けしからんことである」といった意味もあります。
「滅相もない」と「とんでもない」の違い!
「滅相もない」と「とんでもない」の違いを、分かりやすく解説します。
「滅相もない」と「とんでもない」はどちらも「そんなことはないですと相手の賞賛・お礼を否定する時に使う表現」ですが、「滅相もない」のほうが「とんでもない」よりも「へりくだる度合いが強い・謙譲語の意味が強い」という違いがあります。
「滅相もない」は「とんでもない」よりも、「そんなことは全くありませんという、相手の賞賛・お礼などを強く否定する意味合い」が強いため、「目上の相手」に使われます。
逆に「とんでもない」のほうは、「目下の相手・対等な相手」に使われる違いを指摘できます。
また「とんでもない」は「滅相もない」にはない、「思いがけないことである」や「けしからん」といった意味も持っています。
まとめ
「滅相もない」と「とんでもない」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「滅相もない」とは「とんでもない・そんなことがあるはずがない」「相手の賞賛などを謙虚に否定する言葉」を意味していて、「とんでもない」は「そんなことはないです・とても考えられない・もってのほか」を意味している違いがあります。
「滅相もない」と「とんでもない」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。