この記事では、「不潔」と「不純」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不潔」とは?
「不潔」とは、「ふけつ」と読み、物事や人につじて清潔さに欠けていて汚れているさまを表現する言葉です。
また、話の内容に品がない事に対しても「不潔」が使われます。
人が「不潔」と判断する条件は、その人の価値観などによるものがありますが、一般的には人が不快と思う外見や行動に対して「不快」となります。
例えば、何日も入浴していない人や、それを理由に体か悪臭がする人、着用している着衣などが汚れているなど、単純に汚れているという状態を指します。
一般的にはこのよう使い方をされている「不潔」という言葉は、医療業界では少し違うニュアンスになります。
医療での「不潔」は、ほんの少しでも雑菌が付着するであろう環境におかれた物や人は全て「不潔」という扱いになります。
「清潔」とされるものは徹底的に除菌、殺菌された人や物の事を指すため、一瞬でも雑菌が付着しているかもしれないという状態の物に触れた段階で「不潔」という扱いになります。
医療での「不潔」と一般的な「不潔」はこのような違いがある事を覚えておくとよいでしょう。
「不純」とは?
「不純」とは、「ふじゅん」と読み、純粋、純真ではなくけがれている事を指します。
「不純」は一般的に、純粋ではないさま全般を指します。
その様子は人や物の状態はもちろんのこと、人の心や行動、様々な事に対して「不純」は使用されます。
どちらかといえば、人の行動や心による状態を表す場合が多く、例えば「不純な動機」となれば、何かの行動を起こす際の動機が、純粋なものではなく、汚れている動機となります。
そのため「不純」となる対象が、目に見える部分で「不純」であるかどうかすぐには判断できない場合があるという事になります。
また「不純物」となれば、主要成分以外の雑多な混じる物が入っている物という事にないます。
「不潔」と「不純」の違い
「不潔」は一般的には、見た目が汚れていたり、清潔さに欠けている事を指し、物理的に汚れている状態の事を指す事が多くなっています。
一方「不純」は、見た目というより、心の状態や人の行動が純粋ではないという事に対して使用されたり、純粋ではないものが入っている物の事を指すため、一見してすぐに汚れていると見て取れる状態とは限りません。
まとめ
「不潔」とは、見た目や行動などが汚れているさまを表しているため、物理的にも目に見たり感じたりする事ができる場合が多くなっています。
一方「不純」は、行動や人の心の動きなどが純粋ではない場合を示す事もありますので、それが目に見える訳ではないのです。
そのため「不潔」が使用される場合は「あなたは不潔だ」や、「不潔な人」など、人に対して使われる場合が多く、「不純」は「不純な動機」や「不純な交際」など、目に見ただけでは分からない場合もあるという事になります。