「商品」と「品物」の違いとは?分かりやすく解釈

「商品」と「品物」の違い違い

この記事では、「商品」「品物」の違いを分かりやすく説明していきます。

「商品」とは?

「商品」は(しょうひん)と読みます。

「商品」「商」は(あきな(い))、つまり売買と言う商売の意味を持ちます。

つまり「商品」は売買される物を意味します。

「商品」と似た言葉に「製品」があり、「商品」「製品」がどちらの言葉を使うべきか悩むこともあります。

「製品」は工場などで作られるものを意味していて、完成して売るためにお店に並べられると「商品」となります。

テレビを作る会社の社員は「我が社の製品」とテレビを紹介しますが、電気屋さんにそのテレビが並んでいればお店員さんは「この商品は」とお客さんにテレビの説明をするようになります。

「商品」の同義語には「売り物」「店の品」などがありますが、これらは現在では古い言いまわしとなっています。

また現在は外来語で簡単に「アイテム」と表現する傾向もあります。

また対義語には「見本品」「試供品」があります。

これらは売ることを目的としておらず、無料で提供するものです。


「商品」の使い方

「商品」は、売るのを目的としたものを意味する言葉です。

そのために工場で何かが仕上がったときには「商品が完成した」ではなく「製品が完成した」と表現します。

しかし売るものとしてお店に並べられたり、ネットショップのサイトに表示されているものは「商品」または「アイテム」と呼びます。

ネットショップの買い物かごに「3つのアイテムが入っています」と表示されているのをよく目にします。


「品物」とは?

「品物」は(しなもの)と読みます。

「品」には色々な意味がありますが、ここでは何かに使うものをあらわしています。

「品物」「商品」「製品」をどう区別したら良いのか、分からない人もすくなくありません。

「品物」は人間が食べたり使ったりする物を意味しています。

そのため「商品」「製品」「品物」のカテゴリーの中に含まれていると考えてください。

つまり「品物」は用途が広い言葉なのです。

「品物」の使い方

「品物」は、「物」を丁寧に表現するときにも用います。

「そこの物を見せてください」より「そこの品物を見せてください」の方が丁寧です。

そしてより丁寧な言い方として「お品」もあります。

女性の中にはこの表現を好む人もいます。

「商品」と「品物」の違い

「商品」「品物」は同じように思えますが、違う言葉です。

「商品」「製品」が完成して売れる状態になっているものを示します。

「品物」は、人が食べたり使ったりするものを示していて、「品物」の中に「商品」「製品」も含まれます。

「商品」の例文

・『うちの目玉商品は、この新型パソコンです』
・『支払いは商品と引き換えでお願いします』
・『倉庫にある商品を全部処分します』
・『お店の商品に触らないでください』

「品物」の例文

・『例の品物を持ってきてください』
・『どの品物をお見せいたしましょうか』
・『こんな品物は受け取れない』
・『品物を見てから決めたいと思います』

まとめ

「商品」「品物」は同じような意味で使える言葉です。

「お店の商品」「お店の品物」も同じものを意味します。

しかし「目玉商品」はあっても「目玉品物」という表現はありません。

また「たいそうなお品物ありがとうございます」とは言っても、「たいそうな商品ありがとうございます」とは言いません。

このようにこのふたつの言葉の違いを知り、使い分けられるようにして下さい。

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