この記事では、「感情的」と「理性的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感情的」とは?
「感情的」とは、感情に関するさま、 理性を失って感情をむきだしにするさまを意味する言葉です。
『彼は感情的になって自分の意見を押し通そうとした。』の様に使われます。
この例では、怒りの気持ちをむき出しにして自分の意見を論じた事を表現するものです。
そもそも「感情」には、ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのことで、喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがあります。
従って「感情的」とは、誰にでもある人としての感情が強く表に出る状態・さまを示す言葉だと言えます。
「理性的」とは?
「理性的」とは、本能や感情に動かされず、冷静に理性の判断に従うさまを指す言葉です。
『彼は常に理性的な人だ。』や『感情的にならず、常に理性的に判断している。』の様に使われます。
そもそも「理性」には、道理によって物事を判断する心の働きや、論理的・概念的に思考する能力を指す言葉です。
また善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力と言う意味もあります。
従って「理性的」とは、冷静に道理によって判断する心を常に失わないさまを表現する言葉と言えるのです。
「感情的」と「理性的」の違い
前項の「感情的」と「理性的」の意味で、すでにお分かりの様に、「感情的」と「理性的」は反対語です。
人には、動物としての本能があり、そこに後天的に培われた感受性により、喜怒哀楽に類する「感情」が豊かになって行きます。
この心の側面が「感情的」側面なのです。
それと同時に人は教育や社会生活を通じて、道理を学び、論理的・概念的に物事を把握し、思考する能力、すなわち「理性」も身に付けて行きます。
こうして人の心には「理性的」な側面も養われるのです。
こうして人には、豊かな「感情」と、それをコントロールする役割も持つ「理性」を備えるのです。
しかし、人には個人差があり、「感情」と「理性」のバランスは異なります。
「感情」の側面が強い人を「感情的」と表現し、逆の人を「理性的」と呼ぶのです。
また同じ人でも、周囲の環境や取り巻く人々の反応に対応して、普段は「理性的」と呼ばれる人が、時に「感情的」な状態になる事もあります。
まとめ
「感情的」とは、感情に関するさま、 理性を失って感情をむきだしにするさまを意味する言葉で、「理性的」とは、本能や感情に動かされず、冷静に理性の判断に従うさまを指す言葉です。
すなわち、「感情的」と「理性的」は反対語と言えます。
人は「感情」と、それをコントロールする役割も持つ「理性」の両方を備えており、バランスは人による個人差があり、どちらかが強く出る傾向の人を「感情的」や「理性的」な人と表現します。
また普段は「理性的」な人でも、周囲の環境や取り巻く人々の反応に対応して、時に「感情的」な状態になる事もあります。
「感情的」と「理性的」は反対語で、全く違う言葉ですが、2つの状態に関しては、上記の関係性があると言えます。