「続行」と「継続」の違いとは?分かりやすく解釈

「続行」と「継続」の違い違い

この記事では、「続行」「継続」の違いを分かりやすく説明していきます。

「続行」とは?

「続けて行く」と書いて、「続行」

引き続き行うことを意味する言葉となります。

途中でやめることなく、続けることを意味し、また、その内容も同じものとなります。

つまり、同じ内容のことを一度もやめることなく続けて行くことを「続行」と言います。

そのため、類義語には「持続」「ぶっ通し」「ぶっ続け」「一続」「たて続け」「幕なし」などがあります。

また、対義語は、途中でやめるという意味で「中止」となります。


「続行」の使い方

何かを続けるといった意味での使い方が多くなる「続行」

例えば、「操作の続行」「手続きの続行」「研究の続行」「実験の続行」「弁論の続行」「撮影の続行」などがあります。

そのほか、「続行」のさなかであることを意味する「続行中」

「続行」する期日を示す「続行期日」などがあります。


「継続」とは?

受け継ぐといった意味の「継」が用いられていることから、「継続」には、前から行っていることをそのまま続けるといった意味があります。

また、以前からのことを受け継ぐことも意味します。

類語には、「保持」「維持」「うち続く」「キープ」「持続」「連続」「引き続く」などがあります。

また、対義語は、「中止」「中断」「断絶」となります。

「継続」の使い方

「継続」には、「継続的な」「継続中」「継続犯」「継続の可能性」「継続使用」「継続的活動」「継続費」「継続性」などといった使い方があります。

「続行」と「継続」の違い

同じ続けるといった意味の「続行」「継続」ですが、同じ続ける行為であっても、「続行」に比べ、「継続」の方が、今までのことを受け継ぎ続けて行くといった意味が強くなります。

また、「続行」の場合は、目的が達成されたのと同時に終了となる場合が多くなりますが、「継続」の場合は、目的が達成されても引き続く場合が多くなります。

そのほか、長さを比較した場合、「続行」は短時間、短期間の場合に用いられることが多く、「継続」の場合は、長時間、長期間の場合に用いられることが多いといった違いがあります。

「続行」の例文

・『雨が降ってきましたが、このまま試合を続行することに致しました。』

・『時には勇気を持って続行することも大切です。』

・『試合はまだ、続行中です。最後まで応援よろしくお願いします。』
・『周りのことは気にせずに引き続き作業を続行してください。』

「継続」の例文

・『大雨警報は継続中です。』
・『継続中の企画だけでも、何とかやり遂げたいと思っています。』
・『今後も継続し、調べていきたいと思います。』
・『契約の継続を希望される方は、お手続きください。』

まとめ

明確な意味の違いはないもののニュアンスや時系列などを考慮し使い分けが必要な言葉が「続行」「継続」となります。

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