この記事では、「家庭」と「家族」の違いを分かりやすく説明していきます。
「家庭」とは?
「家庭」の意味は以下の通りです。
1つ目は「その家の内」という元の意味で、明治時代まで使われた、ある家の内部分を表す言葉です。
2つ目は「夫婦・親子を中心にした血縁者の集団」という意味で、婚姻関係・血縁関係があり、生活を共にしている社会における小さな集団のことを言います。
3つ目は「屋敷内における建物の前部分」という意味で、敷地内の庭にあたる部分を言います。
上記に共通するのは「家族が生活する場所」という意味です。
「家庭」の使い方
「家庭」は「その家の内」「夫婦・親子を中心にした血縁者の集団」「屋敷内における建物の前部分」などの意味で使われます。
名詞として使われ、「家庭を持つ・持った」「家庭がある・あった」などと使われたり、「家庭訪問」「家庭菜園」など複合語として使われたりします。
基本的に、家族が生活する家など敷地内、またはそこで生じるものごとに対して使われる言葉です。
「家族」とは?
「家族」の意味は以下の通りです。
1つ目は「夫婦と血縁関係者を中心に構成されている集団」という意味で、夫婦と子供など生計を同じくしている社会集団のことを言います。
2つ目は「生計を共にしている非常に親密な関係の人を表す言葉」という意味で、血縁関係はないものの、ペットや長く暮らしている人など、同じくらいつながりの強い関係を言います。
3つ目は「法律用語で家主以外の構成員」という意味で、世帯主以外に一緒に住んでいる人のことを言います。
上記に共通しているのは「生計を共にしている」という意味です。
「家族」の使い方
「家族」は「夫婦と血縁関係者を中心に構成されている集団」「生計を共にしている非常に親密な関係の人を表す言葉」「法律用語で家主以外の構成員」という意味で使われます。
名詞として使われ、「家族がいる・いた」「家族になる・になった」などと使われます。
基本的に、その家で生計を共にして暮らしている、血縁関係を中心に非常につながりの深い人に対して使われる言葉です。
「家庭」と「家族」の違い
「家庭」は「家族が生活する家など敷地内、またはそこで生じるものごと」という意味です。
「家族」は「生計を共にして暮らしている、血縁関係を中心に非常につながりの深い人」という意味です。
「家庭」の例文
・『担任の先生が家庭訪問に来た』
・『彼女は不倫をして相手の家庭を崩壊させた』
・『各家庭に学校行事の予定のプリントを配布した』
・『よその家庭のことに口を挟むべきではない』
「家族」の例文
・『私の家族は8人です』
・『ペットの犬を新しい家族として迎えることにした』
・『本棚の上に家族写真を飾っておく』
・『家族旅行の思い出話をする』
まとめ
今回は「家庭」と「家族」について紹介しました。
「家庭」は「家族が暮らす場」、「家族」は「その家の構成員」と覚えておきましょう。