「勇姿」と「英姿」の違いとは?分かりやすく解釈

「勇姿」と「英姿」の違いとは?違い

「勇姿」「英姿」、このふたつの言葉は新聞やニュース、物語の中など、幅広く目にすることがある言葉です。

ですが、このふたつの言葉の違いについてしっかりと知っている方はあまり多くないと思います。

それではこの記事では、「勇姿」「英姿」の違いについてわかりやすく説明していきたいと思います。

「勇姿」の意味とは?

「勇姿」とは、勇み立った姿や、勇ましい姿をあらわしています。

見た目が勇ましい人に対して使われることもある言葉です。

たとえばスポーツなどで活躍し、勇ましく健闘したとき、「勇姿」という言葉が使われることが多いです。

また、この言葉は男性にも女性にも使うことができ、読み方は同じですが「雄姿」といった方を書くときは主に男性に対して使います。

こうして見るとなんだか規模の大きい言葉に見えますが、子供の運動会などでもよく使われる言葉ですので、馴染み深いかと思われます。


「英姿」の意味とは?

「英姿」とは、すぐれていて立派な姿をあらわしています。

とくに、堂々としていて立派な姿をあらわし、威風堂々な姿、ともいわれます。

どちらかというと男性に使われる言葉であり、とくに「男らしく勇ましい」ということをあらわす言葉です。

そのため、女性に対してはあまり使わない言葉であると言えます。


「勇姿」と「英姿」の違いについて

「勇姿」「英姿」は極めて似ている言葉で、意味自体もほとんど同じです。

しかし、大きく違っている部分がありますので、どのような点が違っているのかを詳しく説明していきたいと思います。

まず、「勇姿」の意味は勇ましい姿をあらわしており、男女関係なく、たとえばスポーツなどで勇ましく健闘した際に使われる言葉です。

ですが一方の「英姿」は、堂々としていて男らしく勇ましい姿をあらわし、「男らしい」なので、男性に対して使うことがほとんどの言葉です。

女性に使ってしまうと少し失礼だと捉えられてしまうことがあるかもしれません。

また、意味の違いとしては、「勇姿」は単に勇ましい姿をあらわす言葉ですが、「英姿」は堂々としていたり、威風堂々としていたりして男らしいということを指します。

微妙なニュアンスの違いとなりますが、しっかりと違った意味を持っているのです。

「勇姿」を使った例文

・『息子は陸上部の県大会で優勝するという活躍を果たし、私たちに勇姿を見せてくれた。勝ったことよりも全力で戦ったことにとても感動させられた大会だった。』

「英姿」を使った例文

・『遠い国で開かれていたオリンピック、男子バレーの選手たちは日本人らしい繊細なプレーを見せてくれたが、惜しくも負けてしまった。しかし帰国後の凱旋では、すばらしい英姿を見せてくれた。』

「勇姿」と「英姿」の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

「勇姿」「英姿」は、とても似ている意味を持っていましたが、微妙な意味の違いや、対象が男女を問わないか、男性によく使う言葉であるのかなど、しっかりとした違いがある言葉でした。

どちらも誰かが素晴らしい姿を見せたときに使う言葉ですので、間違った意味で使ってしまわないよう、十分気をつけて使いたい言葉です。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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