「天運」と「運命」の違いは?分かりやすく解釈

「天運」と「運命」の違いは?違い

この記事では、「天運」「運命」の違いを分かりやすく説明していきます。

「天運」とは?

「天運」には2つの意味があります。

一つは、天の意志によって与えられた運命です。

天の意志の「天」とは、信仰の対象とするもの、神のことです。

人の幸・不幸、めぐりあわせなどは、神の意志によるという考えがあります。

神は人の力を超えた存在です。

そういったものの考えによって与えられた、幸・不幸やめぐりあわせを「天運」といいます。

もう一つの意味は、天体の運行です。

惑星や衛星は、その軌道上を動いています。

月は地球の衛星です。

地球から数分間見ていても動いているようには感じられませんが、少しずつですが動いています。

でたらめに動いているのではなく、通る道筋が決まっており、その場所を動いています。

このことが「天運」です。


「天運」の使い方

運勢に関心がある人は、天の意志による運命という意味で使用をすることが多いです。

テレビをつけると「今日の運勢」など伝えていますが、そこで伝えているものを指して「天運」ということは少ないです。

テレビでも今日の「運勢」といっているように、この場合は「運勢」という言葉を使用します。

天体に関心がある人は、天体の運行という意味で使用をします。


「運命」とは?

「運命」には2つの意味があります。

一つは、人の力を超えて人に幸・不幸を与える力です。

生まれる前から決まっているものの意味合いがあります。

輪廻転生という考えがあります。

この考えによると、人間はこの肉体という存在ではなく、魂の存在であるとしています。

そして、肉体が滅んでも魂は存在し続け、また別の生として生まれ変わってくるとされています。

生まれてくるときには、これからどういった人生を歩もうかある程度決めてくるといわれています。

その決められたものが「運命」です。

もう一つの意味は、今後どうなるのかということです。

「国の運命」のような使い方をします。

これは、国が誕生する前から決められていたことという意味ではなく、国がこれからどうなるのかという意味になります。

「運命」の使い方

人の力を超えて人に幸・不幸を与える力という意味では、占いに興味がある人が使うことが多いです。

「天運」と「運命」の違い

人の力を超えて人の幸・不幸を与える力、という点で意味が似ていますが、やや意味合いが異なります。

前者は天の意志によるという意味合いがあり、後者は生まれてくる前に決められていたことという意味合いがあります。

「天運」の例文

・『天運を待っている』
・『天運に恵まれている』
・『天運を引き寄せる』

「運命」の例文

・『運命を信じる』
・『これも運命なのだろう』
・『運命の女神』

まとめ

人の力を超えた幸・不幸を与える力という意味が似ているのですが、天の意志によるものという意味合いなのか、生まれてくる前から決められていたものという意味合いなのかという点に違いがあります。

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