この記事では、「水と油の関係」の意味を分かりやすく説明していきます。
「水と油の関係」とは?意味
「水と油の関係」とは、「気が合わず、何かにつけて反発し合って仲が悪いこと」を意味する慣用句です。
「水と油の関係」の概要
「水と油」は物理的に混ざり合う事がありません。
この物理的現象から、「気が合わず、何かにつけて反発しあう関係」を指す言葉です。
お互いに性格や心情が大きく異なる事から、仲が悪い状態を「水と油の関係」と言いますが、単に性格が大きく違っていても、仲が悪く無ければ「水と油の関係」とは言いません。
性格が派手な人と、地味な人の様に、大きくタイプが違っていても、お互いに自分にないものを持っている事から、逆にある種の憧れを持ったり、補完し合える事のメリットから上手い付き合いが成立しているケースも少なくありません。
こんなケースの関係には「水と油の関係」は使いません。
この点は、この慣用句の使い方として間違わないようにする必要がああります。
「水と油の関係」であると、お互いに認識すると、真正面から議論したりすると、すぐに喧嘩になるのが分かっているので、自然と真正面から話す事も少なくなり、お互いを意識的に避けるようになり、いわゆる冷戦状態となるのが一般的です。
ちなみに、なぜ物理的に「水と油」は混じり合う事が無いのでしょうか。
これは言葉の問題ではなく、物理的な問題ですが、少し説明しておきます。
2つの液体が混じりやすいか否かは、2つの液体の分子同士が引き合う力である表面張力が、近い値か否かに掛かっています。
この表面張力が、水は油よりもかなり大きく、大きな差を持っているのです。
なぜこうした違いがあるかは省略しますが、これが混じり合わない理由です。
瓶に水と油を入れた場合、油が上で水が下の2層に分離されますが、これは油の比重の方が、水より小さいためです。
「水と油の関係」の言葉の使い方や使われ方
「水と油の関係」は、『営業部長と経理部長は、社長の前でも喧嘩をするほどで、まさに水と油の関係です。』や『あの2人は、性格は違っていますが、お互いに認め合っており、別に水と油の関係と言う訳ではありません。』の様に使われます。
「水と油の関係」の類語や言いかえ
「水と油の関係」の類語や言い換えとしては、「犬猿の仲」が最もよく知られています。
「不倶戴天の関係」と言う言葉もありますが、こちらは少し難しい言葉ですが、それでも結構使われています。
まとめ
「水と油の関係」とは、「気が合わず、何かにつけて反発し合って仲が悪いこと」を意味する慣用句です。
これは物理的に「水と油」はいくら振っても、混ざり合う事がない事から来ている言葉です。
性格が違っていても、仲が悪くなければ「水と油の関係」と言いません。
また「水と油の関係」の類語としては、「犬猿の仲」が上げられます。
まや少し難しい言葉ですか、「不倶戴天の関係」もしばしな使われます。