この記事では、「一回忌」と「一周忌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一回忌」とは?
「一回忌」は、故人が亡くなったその日を指すものとなります。
そのため、「一回忌」法要は、お葬式を意味するものとなります。
故人が亡くなったその日が「一回忌」となるため、翌年の命日は「二回忌」、2年後は「三回忌」、6年後は「七回忌」、12年後は「十三回忌」となります。
「一回忌」は数え年の方法が用いられ、亡くなったその日を「1」と数えます。
そのため、翌年は2年経ったということになり「二回忌」となるのです。
わからなくなれば、亡くなった年に「1」を足せば、今年が「何回忌」なのか知ることができます。
一般的に法要として行われるのは「一回忌」。
これは、葬儀にあたります。
その後、翌年には「二回忌」が行われ、「三回忌」と続き、少しあいて、「七回忌」、「十三回忌」、「三十三回忌」、「五十回忌」と続き、49年目の命日にあたる「五十回忌」で終わる場合がほとんどです。
「一周忌」とは?
「一周忌」とは、故人が亡くなった翌年の命日を指します。
「回忌」で言えば、「二回忌」が「一周忌」となり、一般的に法要を行う場合「二回忌」ではなく「一周忌」という言葉を用います。
なぜ、「二回忌」ではなく、「一周忌」と呼ぶのかについては、まだ、故人が亡くなって日も浅い初めての命日において大切にする気持ちから、初めての法要、故人が亡くなり、まだ、1年ということを強調するため、「2」という数字ではなく「1」という数字を用い「一周忌」と呼ばれています。
一般的に「一周忌」までは喪に服す期間となり、「一周忌」が明けると喪が明けることとなります。
「一周忌」の法要の流れとしては、親戚や故人と生前親しかった方々を招き、僧侶を迎え読経を行います。
その後、食事会などが行われ、故人の話に花を咲かせます。
服装は正礼装か略礼装が一般的ですが、最近では平服で行う場合が多くなります。
また、「一周忌」には香典が必要で、食事会まで出席するのかによって、金額は変動します。
「一回忌」と「一周忌」の違い
同じ「1」という数字を用いた言葉でも数え方が異なる「一回忌」と「一周忌」。
「一回忌」は、亡くなった日、つまり、葬儀が「一回忌」の法要にあたることに対し、「一周忌」の場合は、亡くなった翌年。
つまり、「二回忌」が「一周忌」にあたるものとなります。
そのため、同じ「1」でも、亡くなった年なのか、その翌年なのかといった大きな違いが「一回忌」と「一周忌」にはあります。
まとめ
年の数え方が、数えなのか、満なのか、といった違いがある「一回忌」と「一周忌」。
「一回忌」の方は、亡くなったその日を「1」と数える、数えの数え方となります。
そのため、決して、同じ意味として用いることはできません。
一般的に用いられるのは、法要となる「一周忌」です。
その「一周忌」を間違って「一回忌」と言わないよう、注意が必要です。