この記事では、「延期」と「延長」の違いを分かりやすく説明していきます。
「延期」とは?
期日や期限を延ばすことを意味する「延期」。
漢字でも「期日を延ばす」と書くことからも意味がわかります。
事前に予定されていたイベントなどを別の日に変更することを意味し、初めに予定されていた日程を取りやめ、その後、新たに日程を組むことを意味します。
「延期」の類語は、「遅らせる」、「先延ばし」、「期日の見直し」、「順延」となり、このような言葉からも「延期」の意味がわかります。
「延期」の使い方
なにかを「延期する」、なにかが「延期になった」といった使い方が主な「延期」の使い方です。
「イベントを延期する」や「計画が延期になった」などが主な使い方です。
そのほか、「延期のお知らせ」や「無期延期」、「3日間延期」などといった言葉もあります。
「延長」とは?
長さや期間を延ばすこと、延びることを意味する「延長」。
「延長」の場合、新たに日時を別日に設けるのではなく、今行っているものに対し、期間を延ばす、時間を延ばすことを意味する言葉となります。
そのほか、ひと続きのもの、つながるもの、足し合わせた長さなどといった意味もあります。
「延長」の類語は、「延伸」や「延ばす」、「引き延ばす」、「続ける」などとなります。
「延長」の使い方
なにかが「延長する」、「延長される」といった使い方は一般的名使い方となる「延長」。
「野球中継が延長する」や「イベントの開催期間が延長する」などといった使い方となります。
そのほか、「延長」の場合、「延長戦」や「延長コード」といった言葉もあります。
「延期」と「延長」の違い
「延期」と「延長」は、全く異なるものとなります。
まず、「延期」の場合、まだ開催されていないイベントなどが予定されていた日程ではなく、別の日程で開催されることを意味します。
一方、「延長」の場合は、今の時点で開催されているイベントなどが、引き続き続くということを意味します。
そのため、同じ「延ばす」行為でも、改めて行われることなのか、今よりも延していくものなのか、といった大きな違いがあります。
「延期」の例文
・『楽しみにしていたイベントが、主催者側の理由で延期になってしまいました。』
・『運動会当日、大雨が降り残念ながら、運動会は翌日に延期されました。』
・『地域住民の反対により、マンションの建設が延期されることになりました。』
・『メールで楽しみにしていたライブの延期のお知らせが届いた。』
「延長」の例文
・『プロ野球の試合が、延長戦へと突入しました。』
・『イベントが思いのほか、人気となったため、急遽、期間が延長されることになりました。』
・『いつも、カラオケの利用時間を延長してしまう私です。』
・『借りていたDVDをレンタル期間に見ることができなかったため、延長することにしました。』
まとめ
以上のような違いがある「延期」と「延長」。
そのため、意味を間違ってしまうと、楽しみにしていたイベントなどに参加できないといった事態も起こりかねません。