この記事では、「茶化す」と「からかう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「茶化す」とは?
「茶化す」は「ちゃかす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「真面目な話を冗談の様にすること」という意味で、真剣な話をふざけた表現にしてしまうことを言います。
2つ目は「人をだます」という意味で、人を欺きまんまと一杯食わせることを言います。
上記に共通するのは「ごまかす」という意味です。
「茶化す」の語源は数多くありますが、有力なのは「お茶と化す」で、「お茶する」という意味から来たという説です。
江戸時代に町人たちが暇をもてあまし、お茶を飲みながら冗談を交えて世間話を楽しむ習慣がありました ここから「冗談を言う」という意味で「茶化す」と使われる様になったと言われています。
「茶化す」の使い方
「茶化す」は「真面目な話を冗談の様にすること」「人をだます」という意味で使われます。
動詞として「茶化す・茶化した」と使われたり、副詞として「茶化して」と使われたりします。
基本的に、真面目な話に冗談を交えて話し、ごまかしてしまう様子に使われる言葉です。
「からかう」とは?
「からかう」は「揶揄う」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手と争う」という元の意味です。
「から」は「絡む(からむ)」が語源で、「相手にからむこと」→「相手と争う」という意味になりました。
2つ目は上記から転じて「相手が困ったり不快になることをして面白がる」という意味で、相手が嫌がることをして楽しむことを言います。
「揶揄う」は当て字で、「揶揄」は「やゆ」と読み、「相手をからかいもてあそぶこと」という意味になります。
「からかう」の使い方
「からかう」は「相手と争う」「相手が困ったり不快になることをして面白がる」という意味で使われます。
動詞として「からかう・からかった」と使われたり、副詞として「からかい」と使われたり、名詞として「からかい」と使われたりします。
基本的に、人が困ったり不快になる言動をして面白がる様子に使われる言葉です。
「茶化す」と「からかう」の違い
「茶化す」は「真面目な話に冗談を交えて話し、ごまかしてしまう様子」という意味です。
「からかう」は「人が困ったり不快になる言動をして面白がる様子」という意味です。
「茶化す」の例文
・『彼は私の好きなミュージシャンのことを茶化した』
・『彼女に趣味を茶化されて腹が立った』
・『先輩から失敗を茶化されて困っている』
・『結婚式でスピーチを茶化した人がいたのは不愉快だった』
「からかう」の例文
・『社内恋愛はからわれるのがオチだ』
・『彼はいつも弟をからかって泣かせていた』
・『酒が飲めずに上司から散々からかわれた』
・『これはからかいというよりもはやモラハラだろう』
まとめ
今回は「茶化す」と「からかう」について紹介しました。
「茶化す」は「冗談交じりにする」、「からかう」は「相手の嫌がることをする」と覚えておきましょう。