「変換」と「転換」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「変換」と「転換」の違い違い

この記事では、「変換」「転換」の違いを分かりやすく説明していきます。

「変換」とは?

「変換」には2つの意味があります。

一つは、物事が変わること、物事を変えることです。

はじめにあったものと変わった後のものは、別のものになっています。

パソコンのキーボードにこのボタンがあります。

ひらがなを入力してからこのボタンを押すと、漢字に変わります。

たとえば、「はかる」と入力してから、「変換」のボタンを押してみます。

すると、量るに変わりました。

もう一度押すと、測る、図る、計る、諮るなど、いくつかでてきます。

初めに入力した「はかる」と読みは同じですが、形が変わっています。

このように物事が変わることや物事を変えることを意味しています。

もう一つの意味は、数学で、式を他の式に変える、点を他の点に移す、座標をとりかえるなどのことです。


「変換」の使い方

物事が変わること、物事を変えることという意味で使用されています。

数学の意味では日常的には使用しません。

最初にあったものと変わった後のものが違ったものになっている場合をいいます。


「転換」とは?

「転換」には2つの意味があります。

一つは、別のものに変えること、別のものに変わることです。

特に方針や傾向を変えることをいいます。

果物栽培のことで考えてみます。

これまでは、とにかくたくさん収穫することを重視していました。

しかし、それでは消費量が伸びません。

近年は甘味が強い品種が好まれる傾向があるので、たくさん収穫できる品種よりも、糖度が高い品種を栽培する方向に変えました。

これは、今までの方針を変えているということができるので、方針の「転換」です。

「転換」は、これまでのものとは切り離して考える場合をいいます。

先ほどの果物のことだと、収穫量が多いことと糖度が高いことは切り離して考えています。

収穫量も多く、糖度も高いものができればいいですが、それは難しいので、別のものとして考えています。

もう一つの意味は、精神分析の用語で、抑えられた願望が身体症状として現れることです。

「転換」の使い方

傾向や方針を別のものに変えること、またそれらが別のものに変わることを指して使用します。

「変換」と「転換」の違い

変わる、変えるという意味を持つ2つの言葉です。

違いは、何が変わるのか、何を変えるのかです。

前者の言葉は、物事が変わること、物事を変えることを意味しています。

後者の言葉は、傾向や方針が変わること、傾向や方針を変えることを意味しています。

「変換」の例文

・『変換ボタンを押す』

・『エネルギーに変換する』

・『漢字に変換する』

・『変換候補がでてくる』

「転換」の例文

・『転換を図る』

・『転換すべきだと強調する』

・『気分転換する』

・『これまでのモデル構造を転換する』

まとめ

変わる、変えるという意味を持つ2つの言葉ですが、何が変わるのか、何を変えるのかという点に違いがあります。

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