この記事では、「覚悟」と「勇気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「覚悟」とは?
覚悟とは、かくごという読み方をすべき言葉です。
文字で表現されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、今まで理解出来なかった道理や意味に気付くといった意味の覚の文字に、真理の目覚めるとかさとる、はっと思い当たる等の意味がある悟の文字を付け加える事で成立している言葉となっています。
そのため覚悟は、危険だったり困難な事等を予想した上でそれを受け止める心構えを意味しているのです。
「覚悟」の使い方
覚悟は、好ましくない事や危険な事等を前もって予想して､慌てない様な心構えをするという意味を表す際に使われる言葉となっています。
具体的な使い方としては、覚悟を決める、とか、覚悟する、という表現を多く見掛ける事が可能です。
他にも、決死の覚悟、という使い方で、死をも覚悟して物事に挑むといった意味を表す事が出来ます。
「勇気」とは?
勇気とは、ゆうきという読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば一目瞭然ですが、気力が盛んに奮い立つとかいさましいという様な意味を持つ勇の漢字に、精神や感情の働きとか、きもち等の意味を有する気の漢字を付け足す事で誕生している言葉となっています。
だからこそ勇気は、勇ましい意気や危険とか困難を恐れない心を表すのです。
「勇気」の使い方
勇気は、物事を恐れない強い心といった意味を表す際に積極的に使用されている言葉となっています。
良く見掛けるのは、勇気があるとか勇気がない、勇気を持つや勇気を持たない、といった表現だったりするのです。
基本的には困難に打ち勝とうとする様なポジティブな意味合いの言葉として、日常的に用いられています。
「覚悟」と「勇気」の違い
覚悟と勇気の文字を見比べれば、それぞれ違う漢字を使っている上に読み方も違っているので特に似た印象を受ける事はありません。
所が共に心を表す言葉同士なので、混同してしまう人もいるのです。
ちなみに覚悟とは、危険だったり好ましくない状況が訪れる事を予期しつつ、それに対処しようとする心構えを表す言葉となっています。
一方の勇気は、物事を恐れずに積極果敢に行動しようとする心意気を表す言葉です。
「覚悟」の例文
・『彼女に断られる覚悟を決めた上で、愛の告白をするつもりです』
・『彼は金銭的な苦労は覚悟の上で、自分の夢を突き進もうとしています』
「勇気」の例文
・『君の勇気ある行動のお陰で、多くの人が救われました』
・『彼は勇気を出して夢への第一歩を今、踏み出そうとしています』
まとめ
2つの言葉は、使用されている文字も読み方も特に共通点は見当たりません。
ですがどちらも、心に関連して使用される言葉であるため、いざ使い分けを行う際に迷ってしまう人もいるのです。
もっとも覚悟は、困難や危険な事が起こるのを予想しながらも、それを慌てずに乗り切ろうとする心構えを表します。
対する勇気は、尻込みせずに物事に対して積極的に挑もうとする心を示す言葉です。
