この記事では、「芳しくない」と「思わしくない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「芳しくない」とは?
「芳しくない」は「かんばしくない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「好ましい、立派であると認められない」という意味で、素晴らしいとは言えない状態のことを言います。
2つ目は「期待していたのに対してあまり状態が良くないこと」という意味で、ものごとの状態が期待していたよりも良くない状態のことを言います。
上記に共通するのは「状態が良くない」という意味です。
「芳しくない」は動詞「芳しい」を打ち消し形にした言葉で、「芳しい」には「においが良い」「香ばしい」という意味があり、「香りが良くない」→「好ましくない」→「状態が良くない」という意味で使われる様になりました。
「芳しくない」の使い方
「芳しくない」は「好ましい、立派であると認められない」「期待していたのに対してあまり状態が良くないこと」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「芳しくなく」と使われたり、名詞形は「芳しさ」になります。
基本的に、ものごとの状態が期待していたよりも良くないことに使われる言葉です。
「思わしくない」とは?
「思わしくない」「思わしくない」と読みます。
意味は「思っていたよりも良くないこと」で、自分が予想していたよりも良くない結果になることを言います。
「思わしくない」は動詞「思わしい」を打ち消し形にした言葉で、「思わしい」には「良く思われる」「そう思われる状態である」と意味があり、「良く思われない」→「思ったより良くない」という意味で使われる様になりまひた。
「思わしくない」の使い方
「思わしくない」は「思っていたよりも良くないこと」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「思わしくなく」と使われたりします。
基本的に、ものごとが思っていたよりも良くないことであり、若干余裕がある状態に使われる言葉です。
「芳しくない」と「思わしくない」の違い
「芳しくない」は「ものごとの状態が期待していたよりも良くないこと」という意味です。
「思わしくない」は「ものごとが思っていたよりも良くないことであり、若干余裕がある状態」という意味です。
「芳しくない」の例文
・『せっかく志望校に入学できたのに成績が芳しくない』
・『ここ1年間の会社の経営状態が芳しくない』
・『最近の経済状況が芳しくないので心配だ』
・『新商品に対する口コミやレビューが芳しくない』
「思わしくない」の例文
・『彼の病状が思わしくないと聞いた』
・『ダイエット商品を試しているが、結果が思わしくない』
・『統一模試の結果が思わしくなかった』
・『コンサートのチケットの売り上げが思わしくない』
まとめ
今回は「芳しくない」と「思わしくない」について紹介しました。
「芳しくない」は「期待していたよりも悪い」、「思わしくない」は「思っていたより悪い」と覚えておきましょう。